「法螺を吹く」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説や日常会話で「法螺を吹く」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。

目次
- 「法螺を吹く」の意味
- 「法螺を吹く」の表現の使い方
- 「法螺を吹く」を使った例文と意味を解釈
- 「法螺を吹く」の類語や類義語
「法螺を吹く」の意味

「法螺を吹く」の意味は以下の2つです。
1つ目は「法螺貝を吹き鳴らすこと」で、「法螺貝」を楽器として使うことを言います。
2つ目は「ものごとを大袈裟に言ったり、全くでたらめに言うこと」という意味で、実際よりも大きく伝えたり嘘をついたりすることを言います。
一般的には2つ目の意味で使われることが多くなります。
- 「法螺を吹く」の読み方
- 「法螺を吹く」の由来
「法螺を吹く」の読み方
「法螺を吹く」の読み方は、「ほらをふく」になります。
「法螺」という漢字は難しく、クイズにもよく出題される程ですので、「ホラを吹く」「ほらを吹く」など片仮名や平仮名表記にすることも多くなります。
「法螺を吹く」の由来
「法螺を吹く」の由来は、法螺貝を吹いた時の音色からきています。
「法螺」とは法螺貝に細工を施して吹奏楽器として使う様にしたものです。
法螺貝は昔から、山伏が山で修業する時にお互い連絡を取り合ったり獣避けに使われたり、戦の時には進退の合図として使われたりしていました。
その理由は、法螺貝は吹くと見た目以上に大きな音が出て遠くまで響くからで、そこから「ものごとを実際以上に大袈裟に伝えること」を「法螺を吹く」と言う様になったのです。
「法螺を吹く」の表現の使い方

「法螺を吹く」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 「法螺を吹く」と「嘘をつく」の違い
文法的な使い方
「法螺を吹く」は動詞を伴った表現ですので、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「法螺を吹き」になり、名詞形は「法螺吹き」になります。
「法螺を吹く」と「嘘をつく」の違い
「法螺を吹く」と似た意味の言葉に「嘘をつく」があります。
「法螺を吹く」は、「実際にあったことを誇張して伝える」という意味です。
「嘘をつく」は、「実際にはないことをあると言う」という意味も含まれますので、使い分けがあるのです。
「法螺を吹く」を使った例文と意味を解釈

「法螺を吹く」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「法螺を吹く」を使った例文1
- 「法螺を吹く」を使った例文2
「法螺を吹く」を使った例文1
「彼は年収が600万円以上だと言っているが実は法螺を吹いている」
友達との飲み会で、見栄を張りたくて年収が600万円以上であると言っているのですが、仕事内容を知っている友人にバレてることを表しています。
「法螺を吹く」を使った例文2
「彼女は、婚約者が大手金融機関の出世クラスだと法螺を吹いた」
自分の婚約者をエリート銀行員だと紹介したのですが、実は地元の信用金庫に勤めていたことが分りました。
「法螺を吹く」の類語や類義語

「法螺を吹く」の類語や類義語を紹介します。
- 「ハッタリをかます」【はったりをかます】
- 「大口を叩く」【おおぐちをたたく】
「ハッタリをかます」【はったりをかます】
「わざと大胆にふるまううこと」「実際よりも誇張して言うこと」という意味です。
「大口を叩く」【おおぐちをたたく】
「偉そうなことを言う」「身の丈に合わない目標や理想を言う」という意味です。
「法螺を吹く」は、主に「ものごとを大袈裟に言ったり、全くでたらめに言うこと」という意味で使われます。
明らかに誇張した表現だと思った時に使いましょう。