「不気味」の意味とは!使い方や「不気味の谷」まで詳しく解釈
日常会話やネット上などで「不気味」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「不気味」の意味
- 「不気味」の表現の使い方
- 「不気味」の類語
- 「不気味の谷」とは?
「不気味」の意味
「不気味」の意味は以下の2つです。
1つ目は「何となく不安で恐ろしい様子」という意味で、正体が分らないものに対して恐怖を抱くことを言います。
その場所や人、物から受ける雰囲気やイメージが、説明できないくらい恐ろしかったり、何が起きるか分からずに強い不安を感じることを言います。
2つめは「恐ろしくて嫌な気分にになること」という意味で、実際に目の前にあるものに対して、生理的に受け付けない程嫌な感じを受けることを言います。
- 「不気味」の読み方
- 「不気味」を分解して解釈
「不気味」の読み方
「不気味」の読み方は「ぶきみ」になります。
「ふきみ」「ふぎみ」などと読み間違わない様にしましょう。
「不気味」を分解して解釈
「不気味」は「不+気味」で成り立っています。
「不」は他の言葉に付く接頭辞で「~でない」「~がない」「~が悪い」「~が良くない」など、打消しの意味があります。
「気味」は「ものごとから受ける感じや気持ち」「その傾向にあること」「香りと味」「ものごとの趣」という意味があります。
これらの言葉が組み合わさり「良くない傾向にあること」「ものごとから受ける感じが悪いこと」という意味で使われています。
「不気味」の表現の使い方
「不気味」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- はっきりと分からないことにも使える
文法的な使い方
「不気味」は形容動詞であり、文末に使う時には助動詞を伴って「不気味だ・である」になります。
「不気味な〇〇」と対象となる名詞を伴って使われることが多くなります。
はっきりと分からないことにも使える
「不気味」は感覚的な表現であり、特に人に理由や原因を説明できない時もで使えます。
漠然と嫌な気持ちになった時にも使える便利な言葉です。
「不気味」の類語
「不気味」の類語を紹介します。
- 「悍ましい」【おぞましい】
- 「ぞっとする」【ぞっとする】
「悍ましい」【おぞましい】
「身震いするほど嫌な感じがすること」という意味です。
「ぞっとする」【ぞっとする】
「恐ろしさに震えたり、寒気がすること」という意味です。
「不気味の谷」とは?
「不気味の谷」とは、1970年代に東京工業大学教授であった森政弘博士により命名されました。
ロボットやAIなどが、テクノロジーの進化により段々人間似て行いくと、ある程度までは親近感がわきます。
しかし、人間そっくりな状態になると、急に不気味に感じて嫌悪する様になるのです。
ところが更に人間に似せてうり二つになると、今度は急に親近感が増す様になります。
この感情の変化をグラフに現すとV字形になることから、「不気味の谷」と言われる様になりました。
現代ではこの理論は絶対的ではないと言われています。
「不気味」は「何となく不安で恐ろしい様子」「恐ろしくて嫌な気分にになること」という意味があります。
理由は説明できないけれども嫌悪感を持ってしまう時に使いましょう。