「死力を尽くす」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
映画やドラマ、小説などで「死力を尽くす」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「死力を尽くす」の意味
- 「死力を尽くす」の表現の使い方
- 「死力を尽くす」を使った例文と意味を解釈
- 「死力を尽くす」の類語や類義語
「死力を尽くす」の意味
「死力を尽くす」の意味は、以下の2つです。
1つ目は「戦いで、命を捨ててもいい覚悟で取り組むこと」という意味で、死んでもいいという覚悟を持って最後の最後まで戦い抜くことを言います。
2つ目は「ものごとに対して自分の持っている能力を全て出し切って臨むこと」という意味で、戦いや争いごとではなく、仕事や試験など、自分の目的を成し遂げる為に力を振り絞ることを言います。
- 「死力を尽くす」の読み方
- 「死力を尽くす」を分解して解釈
「死力を尽くす」の読み方
「死力を尽くす」の読み方は、「しりょくをつくす」になります。
「死力」を「しりき」と読み間違わない様にしましょう。
「死力を尽くす」を分解して解釈
「死力を尽くす」は「死力+を(助詞)+尽くす」で成り立っています。
「死力」とは「死ぬ力」ではなく、「死んでもいいという強い覚悟で力をふり絞ること」「持てる能力をありったけ出し切ること」という意味があります。
「尽くす」は「全て使い切る」「終らせる」「出来る限りのことをして、これ以上はないという状態にする」という意味があります。
これらの言葉が組合わさり「死んでもいいという強い覚悟で全て使い切る」「持てる能力をありったけ出してこれ以上ない状態にする」という意味で使われています。
「死力を尽くす」の表現の使い方
「死力を尽くす」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 覚悟が必要な時に使う
文法的な使い方
「死力を尽くす」は動詞を含んだ表現であり、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「死力を尽くして」になります。
覚悟が必要な時に使う
「死力を尽くす」は、「死んでもいい」という覚悟を持つ程のものごとに使います。
ビジネスなどであまり何度も使っていると、信頼性が失われますので注意しましょう。
「死力を尽くす」を使った例文と意味を解釈
「死力を尽くす」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「死力を尽くす」を使った例文1
- 「死力を尽くす」を使った例文2
「死力を尽くす」を使った例文1
「これで終わりだと思い、死力を尽くして戦った」
試合で決勝戦まで進み、最後の戦いだと思って死ぬほどの覚悟で戦ったことを表しています。
「死力を尽くす」を使った例文2
「死力を尽くして働き、借金を完済した」
借金まみれになった人が、心を入れ替えて必死で働き、遂に全額返済をしたことを表しています。
「死力を尽くす」の類語や類義語
「死力を尽くす」の類語や類義語を紹介します。
- 「全身全霊を注ぐ」【ぜんしんぜんれいをそそぐ】
- 「心血を注ぐ」【しんけつをそそぐ】
「全身全霊を注ぐ」【ぜんしんぜんれいをそそぐ】
「ある目的を達成する為にその人に備わっている体力と精神力の全てを捧げること」という意味です。
「心血を注ぐ」【しんけつをそそぐ】
「気力と体力のありったけを集中させること」という意味です。
「死力を尽くす」は、「戦いで、命を捨ててもいい覚悟で取り組むこと」「ものごとに対して自分の持っている能力を全て出し切って臨むこと」という意味です。
これから決戦に臨む時に使いましょう。