「差し戻す」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ビジネスや日常会話で「差し戻す」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「差し戻す」の意味
- 「差し戻す」の表現の使い方
- 「差し戻す」を使った例文と意味を解釈
- 「差し戻す」の類語や類義語
「差し戻す」の意味
「差し戻す」の意味は以下の2つです。
1つ目は「やり直しをさせる為に元に戻すこと」という意味で、仕事の書類や申込書などに不備があったり、内容的に不満がある時に、「もう一度やり直して欲しい」という意味で提出した相手に戻すことを言います。
2つ目は「上級裁判で判決を取消しにして、審議をやり直させること」という意味で、「もう一度調べ直すこと」と判断されることを言い、ニュースで使われる言葉です。
- 「差し戻す」の読み方
- 「差し戻す」を分解して解釈
「差し戻す」の読み方
「差し戻す」の読み方は、「さしもどす」になります。
特に難しい漢字ではないので読み書きできる様にしておきましょう。
「差し戻す」を分解して解釈
「差し戻す」は「差し+戻す」で成り立っています。
「差し」は動詞「差す」の連用形で、「指などで目標となるものや場所を示す」「その方向へ行く」という意味があります。
因みに、「差す」には「指す」「刺す」「射す」など様々な漢字がありますが、どれも語源は同じで使い方も入り混じっています。
「戻す」は「もとの状態や場所に返す」「加工する前の状態にする」「逆回しにする」という意味があります。
これらの言葉が組み合わさり「元の状態や場所に向かわせる」という意味で使われる様になりました。
「差し戻す」の表現の使い方
「差し戻す」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 不備や不満がある時
文法的な使い方
「差し戻す」は動詞が含まれた表現であり、文末にそのまま使えます。
副詞形と名詞形は「差し戻し」になり、受け身形として「差し戻される・された」と使うこともあります。
不備や不満がある時
ビジネスで「差し戻す」は、ただ返してくるだけではなく「やり直し」の意味があります。
内容に不備や不満な点があり、再度提出することを求められている時の表現です。
「差し戻す」を使った例文と意味を解釈
「差し戻す」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「差し戻す」を使った例文1
- 「差し戻す」を使った例文2
「差し戻す」を使った例文1
「提出したレポートを差し戻された」
出張や研修などの後に提出したレポートを、上司から「やり直し」と返されたことを表しています。
「差し戻す」を使った例文2
「役所に提出した書類が差し戻されてきた」
何かの手続きで役所に提出した書類に不備があり、書き直す様に返送されてきたことを表しています。
「差し戻す」の類語や類義語
「差し戻す」の類語や類義語を紹介します。
- 「突っ返す」【つっかえす】
- 「却下する」【きゃっかする】
「突っ返す」【つっかえす】
「与えられたものを相手に勢いよく戻すこと」という意味で、「突き返す」のぞんざいな言い方です。
「却下する」【きゃっかする】
「提案や申し立てを受け入れずに相手に戻すこと」と意味です。
「差し戻す」は「やり直しをさせる為に元に戻すこと」「上級裁判で判決を取消しにして、審議をやり直させること」という意味があります。
書類や申告書が認められずに戻ってきた時に使いましょう。