「唆す」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話や小説などで「唆す」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。
目次
- 「唆す」の意味
- 「唆す」の表現の使い方
- 「唆す」を使った例文と意味を解釈
- 「唆す」の類語や類義語
「唆す」の意味
「唆す」の意味は以下の2つです。
1つ目は「おだてたり誘ったりして、良くないことをする様に仕向けること」という意味で、いかにもそのものごとの正当性を説きながら「それをすると良いことがある」と思わせ、実は悪いことをやらせることを言います。
2つ目は「早くそうする様に強く促すこと」という意味で、「早くしないと損をする」などと言い、一刻も早く行動を起こす様に横から口を出して説得することを言い、多くの場合結果的にその人が不利な立場になります。
- 「唆す」の読み方
- 「唆す」の語源・由来
「唆す」の読み方
「唆す」の読み方は、「そそのかす」になります。
古文では「そそなかす」「そそのわかす」と読むこともあります。
非常に難しい漢字で「さとす」と読み間違える人も多いので、平仮名表記されることも多くあります。
「唆す」の語源・由来
「唆す」の由来は、言葉の成り立ちにあります。
「唆」という漢字は、左側の「くちへん」に、右側上部は「頭の良い人・鋭い人」、右側下部は「下向きの足」の象形で構成されています。
「頭のいい人」が何度も往復して何かを伝えるという意味から「そそのかす」という漢字になりました。
「唆す」の表現の使い方
「唆す」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な意味
- 行動を起こす様に言うこと
文法的な意味
「唆す」は動詞であり、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「唆して」になり、受け身形として「唆される」と使うこともあります。
行動を起こす様に言うこと
「唆す」は、相手がまだ行動を起こしていない時に、そう行動する様に仕向けることを言います。
基本的に良くないことを勧めるのですが、口で言うだけなので自分のせいではないと思っている時の表現です。
「唆す」を使った例文と意味を解釈
「唆す」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「唆す」を使った例文1
- 「唆す」を使った例文2
「唆す」を使った例文1
「SNSで知り合ったばかりの人に唆されてビットコインで大損してしまった」
SNSで知り合ったばかりの人に「ビットコインは儲かるからやった方がいい」と言われて始めたところ、大損してしまったことを表しています。
「唆す」を使った例文2
「彼女に唆されてマンションを購入してしまった」
彼女が「マンションを買ったら結婚してあげる」と言ったので、本気にしてマンションを購入したことを表しています。
「唆す」の類語や類義語
「唆す」の類語や類義語を紹介します。
- 「嗾ける」【けしかける】
- 「煽り立てる」【あおりたてる】
「嗾ける」【けしかける】
「人や動物を刺激して他人を攻撃させること」「相手をおだてて自分の思い通りにさせること」という意味です。
「煽り立てる」【あおりたてる】
「しきりにおだてたりして相手がある行動を取る様に仕向けること」という意味です。
「唆す」は「おだてたり誘ったりして、良くないことをする様に仕向けること」「早くそうする様に強く促すこと」という意味があります。
人から勧められたものの、自分にとって良くない結果となった時に使いましょう。