「機を逸する」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
ビジネスや日常会話で「機を逸する」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「機を逸する」の意味
- 「機を逸する」の表現の使い方
- 「機を逸する」を使った例文と意味を解釈
- 「機を逸する」の類語や類義語
「機を逸する」の意味
「機を逸する」の意味は、「やるべき時や機会を逃してしまうこと」です。
ものごとには自分の都合ではなく、その時の雰囲気や流れなどを見計らって行動しなければうまくいかないことがあります。
その絶好のタイミングを逃してしまい、やるべきことをができなくなってしまうことを言います。
多くの場合、その後のことに支障が出たり、良くない結果に終わったりして後悔する時の表現です。
- 「機を逸する」の読み方
- 「機を逸する」を分解して解釈
「機を逸する」の読み方
「機を逸する」の読み方は、「きをいっする」になります。
「逸する」は「いつする」ではなく「いっする」と促音になるので注意しましょう。
「機を逸する」を分解して解釈
「機を逸する」は「機+を(助詞)+逸する」で成り立っています。
「機」とは「ものごとの起きるきっかけ」「ものごとの大事な部分」という意味があります。
「逸する」は「ある範囲から外れる」「なくなる」「取り逃す」「もらす」という意味があります。
これらの言葉が組合わさり「ものごとの起きるきっかけを取り逃す」という意味で使われています。
「機を逸する」の表現の使い方
「機を逸する」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- やるべきことができない時に使う
文法的な使い方
「機を逸する」は動詞を含んだ表現であり、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「機を逸して」になります。
やるべきことができない時に使う
「機を逸する」は、やらなければならないことを、ついうっかり忘れていたり、中々行動に起こすタイミングが掴めなかったりしてできなかった時に使います。
選択肢の一つとして「してもしなくても良かったこと」には使われません。
「機を逸する」を使った例文と意味を解釈
「機を逸する」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「機を逸する」を使った例文1
- 「機を逸する」を使った例文2
「機を逸する」を使った例文1
「トイレに行く機を逸してしまい、辛い思いをすることになる」
会議や飛行機などで座席が並びになっている時に、トイレに行くタイミングを逃してしまい、議論が長引いてしまったり、食事の時間になってしまったりして、席が立てない状態になってしまいました。
「機を逸する」を使った例文2
「帰る機を逸してしまい、最後まで付き合う羽目になった」
飲み会で「帰ります」と言えなかった為に、最後まで付き合われて疲れ切ってしまったことを表しています。
「機を逸する」の類語や類義語
「機を逸する」の類語や類義語を紹介します。
- 「チャンスを逃す」【ちゃんすをのがす】
- 「後の祭り」【あとのまつり】
「チャンスを逃す」【ちゃんすをのがす】
「絶好のタイミングに行動できないこと」という意味です。
「後の祭り」【あとのまつり】
「丁度良い時に間に合わず、手遅れになってしまうこと」という意味です。
「機を逸する」は「やるべき時や機会を逃してしまうこと」という意味です。
やるべきことができずに「しまった」と後悔する時に使いましょう。