「当たらず障らず」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話や小説などで「当たらず障らず」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「当たらず障らず」の意味
- 「当たらず障らず」の表現の使い方
- 「当たらず障らず」を使った例文と意味を解釈
- 「当たらず障らず」の類語や類義語
「当たらず障らず」の意味
「当たらず障らず」の意味は、「人やものごとに対して差し障りがない様に、注意して行動すること」です。
人は良かれと思ってしたことが相手に不快な思いをさせたり、返って迷惑をかけてしまうこともあります。
人と関わる時に、相手のことをまだ良く知らない場合、変に気を使い過ぎると返って面倒なことになってしまうので、無難に済ませた方がいいと言うことを表しています。
- 「当たらず障らず」の読み方
- 「当たらず障らず」の言葉の成り立ち
「当たらず障らず」の読み方
「当たらず障らず」の読み方は、「あたらずさわらず」になります。
特に難しい漢字ではないので読み書きできる様にしておきましょう。
「当たらず障らず」の言葉の成り立ち
「当たらず障らず」は「当たら・ず+障ら・ず」で成り立っています。
「当たらず」は動詞「当たる」未然形「当たら」に打ち消しの助動詞「ぬ」の連用形「ず」が付いた言葉で、
意味は「ぶつかる」「狙い通りになる」「人にひどく接する」などです。
「障らず」も動詞「障る」の否定形で「差し支える」「悪い影響を及ぼす」という意味があります。
これらの言葉が組み合わさり「人に酷く接しない、悪い影響を与えない」という意味で使われています。
「当たらず障らず」の表現の使い方
「当たらず障らず」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 「当たらず障らず」と「当たらず触らず」の使い分け
文法的な使い方
「当たらず障らず」は否定の助動詞を含んだ表現であり、文末にそのまま使います。
「当たらず障らず~する」と動作の内容を表す文章が続くことが多くなります。
「当たらず障らず」と「当たらず触らず」の使い分け
「当たらず障らず」「当たらず触らず」は、どちらも辞書に載っているので間違いではありません。
「当たらず障らず」は、「相手に好ましくない影響を与えない様にすること」、「当たらず触らず」は、「相手に余計な関わり合いを持たないこと」という意味で使われています。
「当たらず障らず」を使った例文と意味を解釈
「当たらず障らず」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「当たらず障らず」を使った例文1
- 「当たらず障らず」を使った例文2
「当たらず障らず」を使った例文1
「あのお客には当たらず触らずで応対した方が良い」
接客で気難しいお客が来たので、あまり余計なことは言わない方がいいと言っています。
「当たらず障らず」を使った例文2
「彼女の機嫌が悪いので、当たらず障らずにしておいた」
彼女の機嫌が悪そうだったので、デートを早目に切り上げたことを表しています。
「当たらず障らず」の類語や類義語
「当たらず障らず」の類語や類義語を紹介します。
- 「触らぬ神に祟りなし」【さわらぬかみにたたりなし】
- 「君子危うきに近寄らず」【くんしあやうきにちかよらず】
「触らぬ神に祟りなし」【さわらぬかみにたたりなし】
「自分からものごとに関わらなければ、面倒ことに巻き込まれることはない」という意味です。
「君子危うきに近寄らず」【くんしあやうきにちかよらず】
「頭のいい人は自分から危険に近づく様なことはしない」という意味です。
「当たらず障らず」は「人やものごとに対して差し障りがない様に、注意して行動すること」という意味です。
無難にものごとを済ませたい時に使いましょう。