株・投資用語の「利食い」とは?! 利確との違いも合わせて解説
株や投資で使われる「利食い」は、基本中の基本です。
目次
- 株・投資用語の「利食い」の意味とは?
- 「利確」との違い
- 「含み益」、「含み損」について
株・投資用語の「利食い」の意味とは?
株や投資用語で使う「利食い」とは、「実際に利益を出す」ことです。
具体的には、購入金額より相場が上がった株の売却によって差額の利益を出すこと、逆に、空売りしていた株の相場下落後の買い戻しにより、同じく差額の利益が出ることなどです。
ここで大切なのは、実際に決済を行い、利益になったということです。
まだポジションとして保有しているだけで、含み益の状態ではこの「利食い」という言葉は使いません。
「利確」との違い
「利食い」と表現されるのは、実際の利益が出た状態です。
それには「利確」することが前提となる為、この2つの言葉は一緒の意味だと考えて構いません。
「利確」は平たく言えば、「利益を確定させること」です。
決済により、含み益ではなく、実際の利益と鳴ることがその条件なので、それによって「利食い」したことになる訳です。
「含み益」、「含み損」について
まだ利確されていない(実際には利益となっていない)相場上で出ている利益のことを「含み益」と表現しますが、場合によってはこの状態の方がいいということがあります。
それは、利確して現金にしてしまうと、利益に対して税金が掛かるというケースです。
見掛け上の含み益の時点では、いくら利益となっていようと課税対象にはなりません。
その為、年をまたいで利確した方が計算して税金が安くなるといった時には、少々相場が下がってしまったとしても、実質的にそちらの方がいいという場合もあるのです。
また、まだ決済していない含み損のうちは、実際に損をした訳ではない為、今後の相場の回復次第で利益に変わるかも知れません。
「含み益」や「含み損」は取引過程の1つの状態であって、実際の得や損は何も発生していないということです。
「利食い」は、株や投資における基本には違いありませんが、後からもっと相場が上がって早まったと思ってしまうこともあるでしょう。
よって、初心者のうちは少しでも利益が出るならすぐに「利食い」してしまってもいいですが、慣れてきてから自分の判断でその一番のタイミングを考えるのが面白いのが株などの相場取引です。