「先行者利益」とは?!「後発者利益」との違い
ビジネスでよく聞く「先行者利益」と「後発者利益」について、詳しく説明していきます。
目次
- 「先行者利益」とは?
- 「後発者利益」とは?
- 「先行者利益」の類語と解釈
「先行者利益」とは?
「先行者利益」とは、その市場に先に参入したことで得られる利益のことです。
これまでに無かった分野の先駆者だけが得られるもので、簡単な例では、初めて携帯電話を作った会社は他社が参入するまでその分野で独占できます。
そのような最初に独占的に得られる利益が「先行者利益」です。
「後発者利益」とは?
「先行者利益」に対し、この「先行者利益」とは、既に他社が存在する分野に後発として参入し、上げた利益のことです。
新規に新しい分野に参入するにはそれなりの時間やお金が掛かりますが、既に分野として確立されていればその分が掛からず、比較的簡単に参入が可能です。
よって、先のような時間やお金を掛けずに参入でき、ノウハウなどもそのまま利用できるというメリットがあります。
ただし、それらが無い分、利益としては先行者には及ばないことが多いと考えていいでしょう。
「先行者利益」の類語と解釈
「先行者利益」と同様の意味で使われる言葉です。
これらもビジネスでよく見聞きします。
- 「先発者利益」【せんぱつしゃりえき】
- 「先発優位」【せんぱつゆうい】
「先発者利益」【せんぱつしゃりえき】
「先行者利益」の言い換えになる言葉です。
こちらは医薬品の分野で新薬の特許を取得したメーカーにもよく使われます(それも「先行者利益」の一種です)。
「先発優位」【せんぱつゆうい】
こちらも言い換えになる言葉で、これに対する「後発者利益」は「後発優位」と使います。
言葉から、利益そのものではなく、先行者ならではの優位性があるという意味でも使うことができます。
ビジネス界では、そろそろ完全な新規の分野は無くなってきていると言われています。
また、開拓して先駆者となったところで、すぐに追随されてそれほど「先行者利益」は得られないだろうとも言われており、何を始めても独占的な利益が得るのは難しい時代になってきたのかも知れません。