株・金融用語の「売りポジション」とは?! 意味を解説
株や金融用語として使う「売りポジション」という言葉は、ある程度それらの経験を積んだ人でないと縁がないかも知れません。
目次
- 株・金融用語の「売りポジション」の意味とは?
- 株・金融用語の「売りポジション」の概要
株・金融用語の「売りポジション」の意味とは?
株が分かりやすいので、これを対象として説明していきます。
その株に投資を行う場合、基本的には市場に上場されている(自由に取引が可能な)銘柄から購入して保有するところから始めるものです。
現在では上場株は全て電子化されている為、購入の前にその為の株式口座の開設が必要ですが、そこに購入した株があれば、「買いポジションを持っている」と表現します。
何を何株持っていると言いたい時には、「○○の買いポジションが1000株ある」といった使い方になります。
これとは逆に、「空売り」から入った場合に使うのが「売りポジション」という言葉です。
株は「買い」からではなく、「売り」から始めることもできるのです。
株・金融用語の「売りポジション」の概要
「売りポジション」は、空売りした株が口座に何株あるという場合に使われる言葉です。
この空売りとは、所持していない株を仮想的に売却する「信用取引」になります。
普通に考えれば持ってもいないものは売れませんが、「後で買い戻す」ことを約束に、株の世界ではこのようなことが行えるのです。
例として、ある銘柄が1200円の時に1000株空売りしたとします。
この時には「売りポジション」として1000株所持していると表現し、後に1000円になった時に買い戻せば差額の200円×1000株(ここでは手数料は考えません)分の利益が得られることになります。
よって、下がりそうな株はこの購入するのではなく、空売りから入れば、下がるだけ利益に繋がるという訳です。
ただし、この空売りは初心者がするに行えるものではなく、所有している株式口座がそれに対応していないと(その証券会社から空売りの権限を与えられていないと)いけません。
ある程度は株の取引の経験がないと行えないことから、この言葉を普通に使うようになれば、そろそろ初心者は脱したということになるでしょう。
「売りポジション」を所持するのはそれなりに株に詳しくなってきてからになります。
口座の開設時からこれが行える場合もありますが、いきなりここから始まるのはリスクが高いので注意が必要です。