「耳を疑う」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話や小説などで「耳を疑う」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「耳を疑う」の意味
- 「耳を疑う」の表現の使い方
- 「耳を疑う」を使った例文と意味を解釈
- 「耳を疑う」の類語や類義語
「耳を疑う」の意味
「耳を疑う」の意味は以下の2つです。
1つ目は「突然の話に驚くこと」という意味で、自分の想像の範囲を超えていて驚いて話の内容がよく理解できない状態のことを言います。
2つ目は「聞いたことが信じられないこと」という意味で、急に思いがけないことを言われて、今聞いたことがにわかに信じられない状態のことを言います。
- 「耳を疑う」の読み方
- 「耳を疑う」の語源・由来
「耳を疑う」の読み方
「耳を疑う」の読み方は、「みみをうたがう」になります。
慣用句ですのでこのまま覚えてしまいましょう。
「耳を疑う」の語源・由来
「耳を疑う」は、文字通り「自分の耳に対して疑いを持つこと」に由来しています。
「耳」とは「聴覚器官」という意味の他に「聞くこと」「聞く能力」という意味があります。
「疑う」は「本当かどうか怪しいと思う」「不安に思う」という意味があります。
つまり、「自分が聞いたことや聴く能力について怪しいと思うこと」から「驚く」「信じられない」という意味で使われる様になったのです。
「耳を疑う」の表現の使い方
「耳を疑う」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 非常識なことにも使われる
文法的な使い方
「耳を疑う」は動詞を含んだ表現であり、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「耳を疑い」になります。
非常識なことにも使われる
ビジネスで「耳を疑う」は、「非常識な内容の話題をされた時」にも使われます。
普通ならばそうはしない、明らかに非合理的、損失が出る様な内容を表す言葉です。
「耳を疑う」を使った例文と意味を解釈
「耳を疑う」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「耳を疑う」を使った例文1
- 「耳を疑う」を使った例文2
「耳を疑う」を使った例文1
「会社が倒産すると聞いて耳を疑った」
大手の会社で、それまで順調と思い安心して勤めていたところ、急に「倒産しそうだ」という噂を聞き、にわかに信じられずに混乱している様子を表しています。
「耳を疑う」を使った例文2
「相手の条件を鵜呑みにしてきたと聞いて耳を疑った」
契約を取り付ける際に、早く成立させたいからと、相手の条件を全て受け入れてしまい、こちらが非常に不利な立場になってしまったことに対して非常に驚いていることを表します。
「耳を疑う」の類語や類義語
「耳を疑う」の類語や類義語を紹介します。
- 「突拍子もない」【とっぴょうしもない】
- 「言葉を失う」【ことばをうしなう】
「突拍子もない」【とっぴょうしもない】
「常識はずれで信じがたいこと」という意味で、「音程やリズムがめちゃくちゃで調子はずれなこと」に由来しています。
「言葉を失う」【ことばをうしなう】
「衝撃や感動のあまりに、言うべき言葉が見つからずに黙ってしまうこと」という意味です。
「耳を疑う」は「突然の話に驚くこと」「聞いたことが信じられないこと」という意味があります。
ビジネスでは「非常識きわまりない話」の時にも使える言葉です。