「パドルシフト」とは?! 意味を解説
この「パドルシフト」は、比較的高級な車で多く見られるシステムです。
目次
- 「パドルシフト」の意味とは?
- 「パドルシフト」の概要
「パドルシフト」の意味とは?
「パドルシフト」とは、運転時に操作するステアリング(ハンドル)を握ったままシフトの切り替えができるシステムのことです。
このシステムの多くでステアリングをアナログ時計に見立てた時の3時と9時になる位置の裏にその為のボタンが付いています。
それらのボタンによって変速ギアが切り替えられ、シフトアップ、ダウン時にステアリングから手を離す必要はないので運転が楽になりますが、3ペダルの純粋なマニュアル車には登載できないシステムだと言えるでしょう。
「パドルシフト」の概要
「パドルシフト」では右のボタンでシフトアップ、左で逆のダウンとなりますが、座席の横にその為のレバーがある場合と違い、運転中に誤って押してしまうことも充分に考えられます。
その為、このシステムが採用されているのはオートマチック車、もしくはセミオートマと呼ばれる車だけで、それらであれば、間違って押してしまっても最小限の影響で済む為です。
オートマチック車の場合は、マニュアルモードの為に付いているだけなので、普段はそれらを操作する必要はありません。
触ったところすぐに大きく変速することはなく、現在のギアからの1段階アップかダウンするだけです。
セミオートマと呼ばれる車は、マニュアル車と同じく自分でシフト操作をしなくてはいけませんが、クラッチペダルがなく、まるでレースゲームのようにレバーなどの操作だけで切り替えだけが行えます。
それがステアリングの裏のボタンで行えるのがパドルシフトで、シフト切り替えと同時にクラッチ操作が自動で行われる為、間違って押してしまってもオートマチック車と同様にそれほどの問題にはなりません。
これがもしマニュアル車となると、クラッチが繋がったまま無理矢理ギアを動かしてしまうことになるので、突然のエンストといったことも起こりかねません。
よって、これらのタイプの車でないと、実質的にパドルシフトは採用できないという訳です。
F1レースの車のシフト操作もこのようなタイプとなっている為、「パドルシフト」は「F1マチック」と呼ばれることもあります。
そちらの方が響きがいいことから、外車ではよく使われている表現ですが、一般的にはこの「パドルシフト」でいいでしょう。