「利確」とは?! 意味を解説
この「利確」は、相場取引を行ったことがある人にはお馴染みの言葉でしょう。
目次
- 「利確」の意味とは?
- 「利確」のうまいタイミングは?
「利確」の意味とは?
「利確」という言葉は、「利益の確定」を縮めた表現です。
これを行うまでは購入している投資対象の価格がいくら上がっていても、まだ「含み益」という扱いのままです。
例えば、1000円の時に100株(10万円分)購入した株式の価格が1100円になれば(11万円相当です)、保持したまま状態で差額の1万円が含み益となっています。
しかし、あくまで含み益の状態なので、実際に1万円の得ができた訳ではありません。
その時点で対象の株式を売却すれば、11万円が実際に手元に入り(それに掛かる手数料はここでは考えません)、1万円の「利確」となります。
つまり、このように実際の利益なって初めてこの言葉を使うことができます。
「利確」のうまいタイミングは?
購入した投資対象で大きな含み益が出ていれば、すぐにでも利確してしまいたくなりますが、額が額だと簡単にはそうもいかないこともあります。
それは、含み益の状態ではいくら利益が出ていようと、実際の収入になった訳ではないので課税対象となりません。
利確して現金になると、その時点で課税対象となってしまう為、それほどの利益が期待できる時にはどこで利確するかという問題が出てきます。
投資による課税は、その1年間(1~12月)の合計で計算します(源泉徴収される特定口座を使った場合は除きます)。
その為、株式を例にとると、大きな利益になる場合は他の銘柄で大きなマイナスが出ている年に利確した方が、それと相殺できて得になることがあるという訳です。
ただし、それまでに利益分が減ってしまう可能性もあるのでそれとの相談にもなります。
利確は先のように、そのタイミングが難しいと言えるでしょう。
目先の金額だけに注目してしまい、後からもう少し待つべきだったなどと後悔しないように注意してください。