「ヒヤリハット」とは?! 意味を解説
この「ヒヤリハット」は、そこで留まったよかったと後から使う言葉です。
目次
- 「ヒヤリハット」の意味とは?
- 「ヒヤリハット」の概要
- 「ハインリッヒの法則」とは?
「ヒヤリハット」の意味とは?
「ヒヤリハット」とは、もう少しで人為的な災害や事故に繋がるところだったと考えられる事例の表現として使われます。
例えば、車の運転中に余所見してしまい、気付くと目の前が赤信号で、慌ててブレーキを踏んだといった時に「正にヒヤリハットだった」などと用いる言葉です。
工事や建築の現場では、色々な「ヒヤリハット事例」がまとめられた安全マニュアルが用意されている場合が少なくなく、そのようなシチュエーションに気を付けるようにという注意喚起に利用されています。
「ヒヤリハット」の概要
「ヒヤリハット」の例には枚挙がなく、携帯電話を見ながら歩いていて、階段に気付かずに落ちそうになってしまったといったこともこの1つです。
この言葉は、「ヒヤリとした」、「ハッとした」からきており、文字通りのそのようなシチュエーションがこの言葉でまとめて表現されると考えると分かりやすいでしょう。
もちろん造語ですが、ネット上の誰かが(勝手に作って)言い出した為に広まったものではなく、「ハインリッヒの法則」と呼ばれる労働現場における災害や事故に対する経験則にも使われている言葉です。
「ハインリッヒの法則」とは?
その「ハインリッヒの法則」とは、1件の人為的な重大な災害や事故に対し、29件の軽微なそれら、そして300件のヒヤリハット(実際に災害や事故にはならず、未然に防ぐことができた)という割合でそれぞれが起こっているというものです。
つまり、330件の災害や事故に関連する事例があれば、300件はヒヤリハットで済んでいるという計算ですが、30件は重大、もしくは軽微な災害や事故に繋がってしまっていることになります。
ヒヤリハットで済めばいいですが、実際の災害や事故に繋がってしまっては大変です。
ヒヤリハットを実際に体験した時には、二度と同じことは繰りかえさないように注意しましょう。