「無葬」の意味とは?! 意味を解説
葬儀の話題で「無葬」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、概要を紹介します。
目次
- 「無葬」の意味とは?
- 「無葬」の概要
「無葬」の意味とは?
「無葬」とは、「葬儀の儀式を簡略化すること」という意味です。
一般的にな葬儀は、会場を設けて祭壇を設置、お通夜や告別式を執り行うのですが、「無葬」の場合はこれらの式典はく、火葬の際も遺族の立会いもありません。
似た様な葬儀スタイルに「直葬」と「密葬」があります。
「直葬」は「無葬」と同様に儀式を行わないのですが、火葬の際には親族が立ち会います。
「密葬」は、ごく親しい人達のみで小規模に葬儀を行うことを言います。
「無葬」の概要
「無葬」が増えている背景と問題点などについて紹介します。
- 「無葬」の背景
- 「無葬」の問題点
「無葬」の背景
「無葬」が増えている理由として、以下2つがあります。
1つ目は「核家族化が進み、親戚や知り合いとの関係が薄くなり、葬儀への参列者が極端に少ないこと」です。
2つ目は「高齢者で子供がいない人の場合、喪主を立てられないこと」があります。
上記の理由で葬儀に参列する人がいないことから、葬儀自体を省略するケースが多いのです。
また、親族がいても金銭面に苦しく葬儀の費用が出せない場合、故人が生前に「無葬」を希望することもあります。
更に葬儀でバタバタしたり、香典返しや訪問者への対応があると、精神的にも負担がかかることで「無葬」を選ぶこともあるのです。
「無葬」の問題点
「無葬」の問題点は、きちんと葬儀を執り行わないことで、親戚やごく親しい人から「お別れが言えなかった」と思われることです。
現在では「無葬」に理解を示してくれる人もいますが、中にはしきたりや礼儀を重んじる人もいるのです。
「無葬」は「葬儀の儀式を簡略化すること」という意味です。
本当に天涯孤独な人は、選択肢として覚えておくと良いでしょう。