「ばってん」とは?! 意味を解説
この「ばってん」は、一般的に使われる意味と、方言として使われる意味がある言葉です。
目次
- 「ばってん」の一般的な意味とは?
- 「ばってん」の方言としての意味とは?
「ばってん」の一般的な意味とは?
「ばってん」とは、まず「×」のマークをそのように読むことがあります。
ごく普通には「ばつ」ですが、特に子供がこの「ばってん」と発音することが多く、子供を相手にする時に大人がそのように使うこともあります。
これに対して「○」は普通には「まる」ですが、こちらも「まんまる」という子供向けの読み方があります。
「まる」に対しては「ばつ」、この「まんまる」には「ばってん」が対になっていると考えるといいでしょう。
「ばってん」の方言としての意味とは?
九州地方で使われている博多弁では、この「ばってん」は「~だけど(だったが)」という意味で使います。
「昨日まで雨やったが、ばってん今日は晴れちょるばい」のような使い方になり、標準語にすると、「昨日まで雨が続いていたが、一転して今日は晴れたな」と言っています。
この言葉の前までの内容とはうって変わって、と後の文章に繋げる為に使うことが多く、上の例でもそのような使い方をしています。
使い方によっては、「それはそうだけど」、「それはそれとして」などと解釈することもあります(そのような場合でも、基本となる意味は変わっていません)。
「ばってん」というこの言葉だけで九州が想像できる為、関東でこの名前が使われたお店などを見掛けた際には、店主が九州の出身、もしくは九州に関係のある何かの販売ということが多いと考えていいかも知れません。
実際にもそのようなお店が多く、有名なのは博多が発祥と言われるとんこつラーメンを提供している「ばってんラーメン」のチェーンです。
「ばってん」は、九州地方以外では「×」の子供っぽい言い方だと考えて構いません。
また、この言葉だけ標準語と一緒に使うとは考えにくいので、全体的に博多弁なのかどうかで簡単に区別が付くでしょう。