「スクラップアンドビルド」とは?!意味を解説
この「スクラップアンドビルド」は、同じ意味の英語をそのままカタカナ語にしたものです。
目次
- 「スクラップアンドビルド」とは?
- 「スクラップアンドビルド」の概要
「スクラップアンドビルド」とは?
「スクラップアンドビルド」は、「壊して作り直す」という意味になる、英語の“scrap and build”からきています。
そのような意味で広く使える言葉ですが、ビジネスでは既存の体制や古くなった設備などに対して使われることが多く、それらを壊して新しく作り変えるという解釈で用いられます。
一般では、途中まで組み立てたものがうまくいっていないと気付いた(手順などに間違いがあった)時に、「こりゃあ、スクラップアンドビルドだな」のように使っているのをよく見聞きします。
「スクラップアンドビルド」の概要
この「スクラップアンドビルド」の意味は、「リストラ」(英語の“restructuring”が語源です)という言葉とよく似ています。
こちらは「再構築する」ことで、その為に伴う言動なども含んで使われます。
つまり、これらは類語でほとんど同じ意味で使える言葉同士ですが、この「リストラ」はご存知のように、実際には「人員整理」といった解釈で用いられている場合がほとんどです。
何故「リストラ」がそのような意味で使われているのかと言えば、人員を整理することで企業として再構築する(新しい体制にする)という拡大解釈からです。
その為、本来は「スクラップアンドビルド」のような広い使い方ができるはずが、「人員整理」といった意味が強くなってしまっており(そちらとしか考えていない人も多いでしょう)、この言葉の本来の意味を表現するにはこの「スクラップアンドビルド」の方が適当です。
この「スクラップアンドビルド」というタイトルの羽田圭介氏による同名の小説の芥川賞受賞によって、この言葉をよく見聞きするようになりました。
それによって初めて意味を知ったという人も居ると思いますが、本来は先のように「リストラ」で充分にそれが表現できると覚えておくといいでしょう。