「トービンのq」とは?!意味を解説・金融系用語
この「トービンのq」とは、ある経済学者が唱えた投資理論です。
目次
- 「トービンのq」とは?
- 「トービンのq」の概要
「トービンのq」とは?
「トービンのq」とは、そのような理論をアメリカの「ジェームズ・トービン」という経済学者が唱えたことで、そこからとって付いた名前です。
簡単に表現すると、株式市場でのその企業の価値(株式の時価総額から債務総額を引いたもの)から、同企業としての財産(不動産や所有する金額に換算できるもの全て)で割った値で、1より大きいか、小さいかが1つの判断基準とされています。
これが1より大きい場合には、その企業への投資や買収が有益に繋がるとされており、逆に1以下だと少々将来性に乏しいと考えるのがこの理論です。
「トービンのq」の概要
分かってしまうと単純なことで、データさえ揃っていれば誰にでも簡単に計算できますが、これだけで企業の将来性が分かるのかと言えば、様々な見解があります。
ですが、この理論を唱えたジェームズ・トービンはノーベル経済学賞の受賞者ということから、M&Aの際にも「トービンのq」は大切な指針の1つとして扱われることが多いと言われています。
単なる株式投資では、この「トービンのq」まで気にする必要はないでしょ。
もっと大きなその企業に対する投資(大量の株式の取得も含む)や買収などの際に必要になる理論だと考えておきましょう。