「0号不渡事由」とは?!意味を解説・金融系用語
手形が不渡りになる理由はいくつかありますが、そのいずれにも当てはまることなく支払いが行われないのがこの「0号不渡事由」に該当するケースです。
目次
- 「0号不渡事由」とは?
- 「0号不渡事由」の概要
「0号不渡事由」とは?
「0号不渡事由」とは、手形(小切手)に何らかの不備があった為に支払いが行われない場合に使う言葉です。
例えば、振出人の名前が間違っている(漢字の間違いなど)、同じく裏書に同様の間違いがあるといったケースで、最初からこのようになるように狙った詐欺も多い為、特に手形で代金を受け取る際には注意しないといけません。
「0号不渡事由」の概要
これを利用して行われた詐欺の実際に見られたのが、振出人の社名の間違いです。
明らかにわざとやったものですが、本来は「株式会社○○○」とするべきところを「○○○株式会社」として振り出したので、別の会社という扱いになり、この「0号不渡事由」として支払われることはありませんでした。
漢字などはきちんとチェックしても、ここは盲点になる場合があるので、このような詐欺に引っ掛からないように手形を扱う際には充分な注意が求められます。
「0号不渡事由」は、「不渡」とは付いていますが、厳密にはそれにもならない「手形の振り出し間違い」です。
その為、誤って間違った内容で振り出してしまい、これに該当してしまったとしても、銀行取引などへの影響はないと考えていいでしょう。