「中堅ゼネコン」の意味とは?!徹底解説
ニュースなどでよくこの「ゼネコン」という言葉を聞きますが、その中でも「中堅ゼネコン」と呼ばれる対象について詳しく説明していきます。
目次
- 「中堅ゼネコン」とは?
- 「中堅ゼネコン」の概要
「中堅ゼネコン」とは?
「ゼネコン」とは、ゼネラルコントラクター(“General contractor”)を略した言葉で、規模の大きな建築業者のこととして使われているカタカナ語です。
その中で「スーパーゼネコン」、「大手ゼネコン」、この「中堅ゼネコン」、その他と分類されており、スーパーゼネコンと呼ばれている企業は、これまでの数々の国の公共工事を請け負ってきました。
「中堅ゼネコン」と称される企業各社も、誰もが知っている大きな商業ビルの建設に関わるなど、重要な工事に数多く携わっています。
「中堅ゼネコン」の概要
「中堅ゼネコン」と分類される定義は、年間の売上高がおよそ1500億円以上とされています。
厳密な分類ではない為(そのようなもの自体がありません)、おおまかな目安だと考えてください。
そもそも「ゼネコン」自体が通称であり、先のように「総合建設業」に属する建築業者の中で規模の大きな企業をそのように称しています。
よって、家族経営の工務店なども総合建築業として業種は一緒でも、ゼネコンと呼ぶことはありません。
2019年現在、この中堅ゼネコンという分類になる企業は10社あり、熊谷組、奥村組、東急建設などが有名です。
尚、年間の売上高が1兆円以上となるスーパーゼネコンは5社、3000億円以上の大手ゼネコンは8社あり、中堅より下になるゼネコンは50社以上存在します。
ニュースで「ゼネコン」と聞く時には、公共工事の受注を巡っての談合(企業同士で裏で金額の申し合わせること)などの悪い話のことが多い為、ゼネコンという言葉自体にいいイメージがないかも知れませんが、2020年の東京五輪のメイン会場となる新国立競技場もスーパーゼネコン2社(大成建設と竹中工務店)の共同建築となっており、国としても頼りにしている存在です。