「全部上場」とは?!意味を解説
この「全部上場」は、ある勘違いから生まれた言葉です。
目次
- 「全部上場」とは?
- 「全部上場」の概要
「全部上場」とは?
企業が自社の株式を公開で売買できるようにしていると、「上場企業」として扱われます。
この「上場」はどんな企業でもできるものではなく、色々な条件があり、細かいそれをクリアして初めて行えるものです。
同じ上場企業同士でもランクがあり、現在では一部、二部、マザーズ、ジャスダックという4つのカテゴリーに分かれています。
一部は従業員数が2200人以上、二部は800人以上といったように、主に企業としての規模を元にどのカテゴリーに上場できるかが変わり、「一部上場企業」と言えば、日本でも有数の大企業だと考えていいでしょう。
その「一部上場」という言葉から、「一部(少しという意味)しか上場していない」のだと解釈し、それより上という意味で「全部上場企業」などと使った人から広まった言葉です。
「全部上場」の概要
この「全部上場」と使ってしまうような人は、株式会社(企業)というものが全く分かっていないと言わざるを得ないでしょう。
就活中の学生が発した言葉だとされていますが、そのような時期になってそんなことでは先が思いやられるというものです。
その為、人を馬鹿にする表現として使われるようになった言葉で、何かについてよく分かっていないと思った人に対して「お前、全部上場企業の社員だろ?」などと揶揄して用いられています。
勘違いから誕生する言葉(いわゆるスラング)は少なくありませんが、この「全部上場」はかなりのインパクトがあった為、その中でも面白い1つだと評価されているようです。