意味解説の読み物

meaning-book

meaning-bookは意味解説の読み物です

「素朴」とは?意味や使い方!例文や解釈

日常会話で「素朴」という言葉が使われることがあります。

一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。

素朴

Meaning-Book
「素朴」とは?意味や使い方!例文や解釈>


目次

  • 「素朴」とは?
  • 「素朴」の表現の使い方
  • 「素朴」を使った言葉と意味を解釈
  • 「素朴」を使った例文や短文など(意味を解釈)
  • 「素朴」の反対語
  • 「素朴」の類語や類義語・言い換え
  • 「素朴」の英語と解釈


「素朴」とは?

「素朴」とは?

「素朴」の意味は以下の2つです。

1つ目は「ありのままで自然に近い様子」という意味です。

ものごとが単純で、あまり手を加えられていないことを言います。

2つ目は「人の性格や言動が素直で飾り気がない様子」という意味です。

ものごとを真っ直ぐに捉えて、見栄を張ったり自分を実力以上に見せようとしない、正直な人のことを言います。

  • 「素朴」の読み方
  • 「素朴」の言葉の成り立ち
  • 「素朴」と「純朴」の違い

「素朴」の読み方

「素朴」の読み方は「そぼく」になります。

「すぼく」と読み間違わない様にしましょう。

「素朴」の言葉の成り立ち

「素朴」「素」「す」とも読みますが、「そ」と読む時には「染めていない絹」「白い色」「元のままで手を加えていない」「ものごとが成り立つ元になるもの」「もとからの」「付いてくるものがない」「簡単な」という意味があります。

「朴」「うわべを飾らない」「ほおの木」「むち」という意味があります。

これらの言葉が組み合わさり「元のままで手を加えず飾らないこと」として使われ、段々と人の性格に対して「素直である」とい意味になりました。

「素朴」と「純朴」の違い

「素朴」と似た意味の言葉に「純朴(じゅんぼく)」があります。

この2つに共通するのは「飾り気がなく素直であること」という意味です。

「素朴」「ありのままで手を加えていないこと」というニュアンスがあります。

「純朴」「素直で人を思いやる気持ちがあること」というニュアンスがあります。

2つの言葉の違いは、「単なる性質を表しているか、性格の良さまで表しているか」という点です。



「素朴」の表現の使い方

「素朴」の表現の使い方

「素朴」の表現の使い方を紹介します。

  • 文法的な使い方
  • ほめ言葉とは限らない

文法的な使い方

「素朴」は名詞であり、文末に使う時には形容動詞として「素朴だ・である」となります。

形容詞として「素朴な〇〇」として使われることが多く、派生語として「素朴さ」という名詞も使われています。

ほめ言葉とは限らない

「素朴」は基本的に「飾らずに素直な様子」という良い意味の言葉ですが、その場の雰囲気や話の流れにより、嫌味になることもあります。

人に対して「地味で目立たない」「あまり取り柄がない」などの意味で「素朴」と使われることもあり、言われた相手がそう捉えてしまう可能性もあるのです。

「素朴」を使った言葉と意味を解釈

「素朴」を使った言葉と意味を解釈

「素朴」を使った言葉と意味を解釈します。

  • 「素朴な味」
  • 「素朴な顔」
  • 「素朴な疑問」

「素朴な味」

グルメレポーターが、隠れ家的なレストランを取材した時に使う言葉です。

一般的に「素朴な味」と言えば、「まろやかな薄味」「余計な調味料を加えていない」「素材の味を十分に生かしている」などの意味があります。

しかし、人の家で手料理をふるまわれた時に「素朴な味」といと、「味付けが薄くてイマイチ」「美味しいけれども取り立ててほめるところがない」という意味になります。

「素朴な顔」

「素朴な顔」は、「化粧をしていない」「日本人的で彫りが浅い」「十人並みである」という意味があります。

ほめてもけなしてもいない場合が多く、顔に対して特に話題にすることがないので取りあえず言われることが多くなります。

男性に対してならば特に問題はないのですが、女性に対して言うと「顔立ちが良くない」という意味に取られてしまうこともあります。

「素朴な疑問」

「素朴」で最も良く使われる表現と言って良いでしょう。

「素朴な疑問」は、「基本的なことに対する質物」「知っていそうで知らないこと」などに使われます。

また、人に対して質問する時に「今更聞くのもなんですが」という意味で使われることもあります。

質問の内容はシンプルですが、「何故今まで誰も疑問に思わなかったのか」と感じるものが多くなります。



「素朴」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「素朴」を使った例文や短文など(意味を解釈)

「素朴」を使った例文と解釈を紹介します。

  • 「素朴」を使った例文1
  • 「素朴」を使った例文2

「素朴」を使った例文1

「彼は田舎から出てきたばかりで非常に素朴な人だ」

地方から上京してきたばかりで、性格が非常に素直で、どんなことにでも感動する人であることを表しています。

「素朴」を使った例文2

「彼女の部屋は非常に素朴で掃除が行き届いたいた」

女性の部屋を訪ねて行ったところ、飾り気がなくシンプルでしたが、隅々まできちんと掃除がされていて清潔だったことを表しています。

「素朴」の反対語

「素朴」の反対語

「素朴」の反対語を紹介します。

  • 「豪華」【ごうか】
  • 「派手」【はで】

「豪華」【ごうか】

「立派でぜいたくなこと」という意味です。

「派手」【はで】

「姿・形・色などが華やかで目立つこと」「言動が大袈裟なこと」という意味です。

「素朴」の類語や類義語・言い換え

「素朴」の類語や類義語・言い換え

「素朴」の類語を紹介します。

  • 「質素」【しっそ】
  • 「地味」【じみ】
  • 「何の変哲もない」【なんのへんてつもない】

「質素」【しっそ】

「飾り気がないこと」「つつましく生活している様子」という意味です。

「地味」【じみ】

「見た目にはなやかさがなく、目立たないこと」「飾り気がなく控え目な態度のこと」という意味です。

「何の変哲もない」【なんのへんてつもない】

「平凡で特に何も言うべきこことがない」という意味です。

「素朴」の英語と解釈

「素朴」の英語と解釈

「素朴」の英語表現を紹介します。

  • “He is a down-to-earth person.”
  • “Just out of curiosity, why do you like it?”

“He is a down-to-earth person.”

「彼は素朴な人物だ」になります。

“down-to-earth”「素朴な」という意味の表現です。

“Just out of curiosity, why do you like it?”

「素朴な疑問ですが、何故それが好きなんですか?」

“Just out of curiosity”「素朴な疑問ですが」という意味でよく使われる表現です。

icon まとめ

「素朴」はありのままで自然に近い様子」「人の性格や言動が素直で飾り気がない様子」という意味があります。

なるべく良い意味で使う様に心がけましょう。