「パラドックス」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
この「パラドックス」は、日本語で言い換えると何ということもない言葉ながら、色々なことに対して用いられています。
目次
- 「パラドックス」の意味とは?
- 「パラドックス」の表現の使い方
- 「パラドックス」を使った例文と意味を解釈
- 「パラドックス」の類語や類義語
「パラドックス」の意味とは?
「パラドックス」とは、日本語で表現すれば「矛盾」に他なりません。
その矛盾の意味は、一方の見解を正しいとすると、もう一方の見解が成り立たなくことです。
簡単な例では、世界で一番だといわれる性能の機械が2つ存在するような場合です。
どちらかが世界で一番だとすると、もう片方は必然的に二番以下だということになってしまいます。
このようなケースにおいて、「その話は矛盾している」のような使い方になり、「それ(世界で一番の性能の機械が2つあること)はパラドックスだ」と表現されることになります。
「パラドックス」の表現の使い方
「パラドックス」の表現の使い方を紹介します。
日本語として使う場合、先の「矛盾」とした方が早いことから、あまりすすんで用いられる表現でもありません。
しかし、ビジネスでは「それにはパラドックスを感じる」や「どうもパラドックスになりそうな気がする」のように、流行りのカタカナ語の1つとして使われることも多いです。
尚、数学的な使い方では、単なる矛盾という意味ではなく、「逆説」と捉えて用います。
その例としては、有名な「飛んでいる鳥は止まっている」という数学的な考え方が挙げられます。
飛んでいる鳥は、時間という概念があるからこそ飛んでいるように見えるという「逆説」によって成立している理論で、時間が流れなければ止まっている状態だと言うことができる訳です(あくまで数学的な考え方です)。
「パラドックス」を使った例文と意味を解釈
「パラドックス」を使った例文と、その意味の解釈です。
数学的な解釈で使っているものも挙げていきます。
- 「パラドックス」を使った例文1
- 「パラドックス」を使った例文2
「パラドックス」を使った例文1
「物作りは、最後はパラドックスとの戦いだ」
これは、色々なケースが考えられる使い方で、例として、可能な限りコストは抑えたい、しかし、安っぽいものにはしたくないといった相反する2つの考え方だったり、同じくコストは抑えたいものの、機能を増やしたいという場合などです。
現実的には、どこかで妥協することになると考えていいでしょう。
「パラドックス」を使った例文2
「数学的なパラドックスと言われるものは、実に奥が深いと分かった」
この数学的なパラドックスとは、常識的には考えられないことが、数学的には正しいと考えられてしまうことで、落下した物体はいつまでも地面に着かないといった普通には考えられない理屈がその1つです。
これを少し解釈すると、その物体と地面が近付くに連れて、その距離が1センチ、01センチ、001センチとしていけば、いつまでも地面には触れないことになってしまいます。
ですが、現実的にはそのようなことはなく、必ず地面に落ちますが、数学的にはどれだけ近くなってもいつまでも地面と触れることはないのです。
これが「数学的なパラドックス」で、どれだけ近付こうと必ず少しは距離が保てるという「逆説」での証明になります。
「パラドックス」の類語や類義語
「パラドックス」の類語や類義語を紹介します。
「矛盾」がそのままの類義語ですが、それ以外にも似た意味で使われる言葉があります。
- 「相克」【あいかつ】
「相克」【あいかつ】
本来は、お互いに勝とうとすることを表して使いますが、「これらは相克する」のように、「矛盾」と同様の意味として用いられることも多く、そのように使っても間違いではありません。
「パラドックス」と使う場面はそうはないかも知れませんが、見聞きした際に「矛盾」のことだと理解すれば問題ないでしょう。