「手向かう」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
時代劇や小説などで「手向かう」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「手向かう」の意味
- 「手向かう」の表現の使い方
- 「手向かう」を使った例文と意味を解釈
- 「手向かう」の類語や類義語
「手向かう」の意味
「手向かう」の意味は、「相手に腕力や武力を用いて抵抗すること」です。
相手と対立している時、或いは強制的に不利な状態にされている時に、相手に逆らう為に立ち向かうことを言います。
基本的に、力の弱いものが強いものに対して、言葉や態度ではなく武器などを使って戦う時の表現です。
- 「手向かう」の読み方
- 「手向かう」を分解して解釈
- 「手向かう」と「刃向かう」の違い
「手向かう」の読み方
「手向かう」の読み方は、「てむかう」になります。
難しい漢字ではないので読み書きできる様にしておきましょう。
「手向かう」を分解して解釈
「手向かう」は、「手+向かう」で成り立っています。
「手」は「人の手」という意味の他に「武器を使って相手を傷つけること」という意味があります。
「向かう」は「あるものに対して正面に位置する」「相手にする」「ある方向に移動する」「対抗する」「相当する」という意味があります。
これらの言葉が組み合わさり「武器を使って相手に対抗する」という意味で使われる様になりました。
「手向かう」と「刃向かう」の違い
「手向かう」と似た言葉に「刃向かう」があります。
「手向かう」は「力のある相手に腕力や武力で逆らうこと」という意味です。
「刃向かう」は「歯向かう」とも書き、「歯をむき出して向かっていくこと」「刃物を持って向かっていくこと」「権力に反抗すること」という意味があります。
この2つの言葉の意味はほぼ同じですが、「手向かう」は実際に戦うという意味に対し、「刃向かう」の方は「言葉や態度で反抗する」という意味も持っています。
「手向かう」の表現の使い方
「手向かう」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 権力のある人に対して反抗する時に使う
文法的な使い方
「手向かう」は動詞ですので、文末にそのまま使えます。
名詞形は「手向かい」になり、「手向かいする者」などに使われます。
権力のある人に対して反抗する時に使う
「手向かう」は、基本的に力のある人に対して攻撃をする時に使われます。
実際に暴力が加わりますので、デモやテロなどの事件性のあること意外にあまり使われることはありません。
「手向かう」を使った例文と意味を解釈
「手向かう」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「手向かう」を使った例文1
- 「手向かう」を使った例文2
「手向かう」を使った例文1
「大規模なデモで警察に手向かう学生もいた」
学生が大規模なデモを起こし、制圧しようとした警察に対して物を投げるなどの暴動につながったことを表しています。
「手向かう」を使った例文2
「空手の有段者に手向かっても勝ち目はない」
ケンカをした時に、相手が空手の有段者だった場合、戦っても勝てるはずがないことを表しています。
「手向かう」の類語や類義語
「手向かう」の類語や類義語を紹介します。
- 「楯突く」【たてつく】
- 「抗う」【あらがう】
「楯突く」【たてつく】
「権力のある人や立場が上の人に反抗すること」という意味です。
「抗う」【あらがう】
「相手に逆らうこと」という意味です。
「手向かう」は「相手に腕力や武力を用いて抵抗すること」という意味です。
相手が自分よりも強い時に使いましょう。