「濡れ手で粟」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「濡れ手で粟」ということわざは、一体どの様な意味で使われているのでしょうか。
語源や類語なども併せて紹介します。

目次
- 「濡れ手で粟」の意味
- 「濡れ手で粟」の表現の使い方
- 「濡れ手で粟」を使った例文と意味を解釈
- 「濡れ手で粟」の類語や類義語
「濡れ手で粟」の意味

「濡れ手で粟」の意味は、「苦労をせずに大儲けすること」です。
主に金銭的なことを表し、自分で何も努力をせずに、その時の運や流れで大金を得ることを言います。
何かのきっかけに少し行動をしたらうまい具合にものごとが運び、思わぬ利益を得た時の表現です。
- 「濡れ手で粟」の読み方
- 「濡れ手で粟」の由来
「濡れ手で粟」の読み方
「濡れ手で粟」の読み方は、「ぬれてであわ」になります。
「粟」は「栗(くり)」とは違いますので、読み間違わない様にしましょう。
「濡れ手で粟」の由来
「濡れ手で粟」の由来は、「濡れた手で粟をつかもうとした時に、乾いた手とは違って非常に多くの粟粒が手にくっつていくること」からきています。
「粟」とはイネ科の植物の一種で、五穀の一つとして知られています。
「粟」の粒は乾燥して軽い状態ですので、濡れた手入れると大量に手にくっついきます。
この「粟粒」を「お金・利益」に例えて、「努力をしなくても手を濡らせば簡単に多くの粟が取れる」=「何も苦労をせずに大金を得られる」として使われる様になりました。
「濡れ手で粟」の表現の使い方

「濡れ手で粟」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 良い意味ではない
文法的な使い方
「濡れ手で粟」は名詞ですので、文末に使う時には形容動詞として「濡れ手で粟だ・である」として使います。
ことわざですので変化形はなく、名詞として文中に使われます。
良い意味ではない
「濡れ手で粟」は大儲けした人に対して使われますが、「努力をせずに儲けた=ずるい」というニュアンスがあり、良い意味では使われません。
人に対して言うと不快に思われてしまうので注意しましょう。
「濡れ手で粟」を使った例文と意味を解釈

「濡れ手で粟」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「濡れ手で粟」を使った例文1
- 「濡れ手で粟」を使った例文2
「濡れ手で粟」を使った例文1
「競馬で大穴を当てて、濡れ手に粟の大儲けをした」
競馬で試しに倍率の低い組合せにしてみたら、万馬券になったことを表します。
「濡れ手で粟」を使った例文2
「有名人のブログで紹介されたアイテムが大人気になり、濡れ手で粟の利益になっているらしい」
有名人のブログで「おススメ」と紹介された商品が瞬く間に大人気になり、その会社で生産が追い付かない程儲かっていることを表しています。
「濡れ手で粟」の類語や類義語

「濡れ手で粟」の類語や類義語を紹介します。
- 「一攫千金」【いっかくせんきん】
- 「ぼろ儲け」【ぼろもうけ】
「一攫千金」【いっかくせんきん】
「一度の機会で大成功して大きな利益を得ること」という意味です。
「ぼろ儲け」【ぼろもうけ】
「元手や労力をほとんどかけていないのに、利益が大きいこと」という意味です。
「ボロ」は「ボロボロ」のことではなく、「ぼろい=資本や労力に比べて利益が多いこと」からきています。
「濡れ手で粟」は「苦労をせずに大儲けすること」という意味です。
楽して一気に大金を手にした時に使いましょう。