「嗜める」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説などを読んでいると「窘める」という言葉が出てくることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「窘める」の意味
- 「窘める」の表現の使い方
- 「窘める」を使った例文と意味を解釈
- 「窘める」の類語や類義語
「窘める」の意味
「窘める」の意味は、「相手が良くない言動をした時に注意すること」です。
基本的に、目上の人或いは事情を良く知っている人が、若い人や正しいマナーを知らない人の言動に対して注意をすることを言います。
激しく怒ると言うよりも「それはここが間違っているので改めるべきだ」と理論で叱る時の表現です。
- 「窘める」の読み方
- 「窘める」と「嗜める」の違い
「窘める」の読み方
「窘める」の読み方は、「たしなめる」になります。
非常に難しい読み方なので、殆どの場合は平仮名表記になります。
知識の一つとして覚えておくと良いでしょう。
「窘める」と「嗜める」の違い
「窘める」と同じ読み方をする言葉に「嗜める」があります。
「窘める」は可能形ではなく、そのまま「相手の悪い点を注意する」という意味です。
「嗜める」は、動詞「嗜む」の可能形で、「愛好できる」「芸事を身に付けられる」「身だしなみを整えられる」という意味の言葉で、「お酒を嗜める年齢になった」などと可能の意味の限定した使い方をする言葉です。
辞書で検索する時には「たしなめる」と言えば「窘める」という意味になります。
「窘める」の表現の使い方
「窘める」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 目上の人から目下の人に対して使う
文法的な使い方
「窘める」は動詞ですので、文末にそのまま使えます。
副詞として使う時には「窘めて」になり、人から動作を受けた時には受動態として「窘められる」になります。
目上の人から目下の人に対して使う
「窘める」は、目上の人が目下の人の言動に対して注意を与える時の表現で、自分より目上の人には使えません。
もし目上の人の間違いを指摘する時には「諌める(いさめる)」という言葉を使います。
「窘める」を使った例文と意味を解釈
「窘める」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「窘める」を使った例文1
- 「窘める」を使った例文2
「窘める」を使った例文1
「朝礼で社長がスピーチをしている時にお喋りをしている新人を窘めた」
朝礼で社長がスピーチをしている間、学生の様にお喋りをしている新入社員に対して叱ったことを表しています。
「窘める」を使った例文2
「席を外す時には周囲に声をかけてから行く様に窘めた」
トイレや休憩で席を立つのに、黙っていなくなる部下がいたので、必ず誰かに声をかけてから行く様にと注意を促したことを表しています。
「窘める」の類語や類義語
「窘める」の類語や類義語を紹介します。
- 「苦言を呈する」【くげんをていする】
- 「戒める」【いましめる】
「苦言を呈する」【くげんをていする】
「相手の悪い点を指摘すること」という意味で、「苦言」とは「相手にとって苦々しい言葉」という意味です。
「戒める」【いましめる】
「ルール違反やミスがない様に、前もって注意を促すこと」という意味です。
「窘める」は「相手が良くない言動をした時に注意すること」という意味です。
自分と対等かそれ以下の立場の人に対して使いましょう。