「仄聞」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
本を読んでいると「仄聞」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「仄聞」の意味
- 「仄聞」の表現の使い方
- 「仄聞」を使った例文と意味を解釈
- 「仄聞」の類語や類義語
「仄聞」の意味
「仄聞」の意味は、「人づてや噂などで少し耳に入ること」です。
そのものごとについて詳しく知っているのではなく、人の噂でちょっとだけ知っていることを言います。
知りたいと思ってリサーチするのではなく、何かのきっかけで偶然耳に入ってきた時の表現です。
うわさよりも少ないレベルで、一言二言聞く程度、という時の表現です。
- 「仄聞」の読み方
- 「仄聞」の言葉の成り立ち
「仄聞」の読み方
「仄聞」の読み方は、「そくぶん」になります。
非常に難しい読み方ですので、これを機会に是非覚えておきましょう。
「仄聞」の言葉の成り立ち
「仄聞」の「仄」は「ほのか」とも読み、「かすか」「かたむく・裏返る」「かたわら」「そばだてる」「卑しい」という意味があります。
「聞」は「きく」と読み、「きこえる」「評判や噂」「においをかぐ」という意味があります。
これらの漢字が組み合わさり「かすかに、かたわらにきこえる」という意味で使われています。
「仄聞」の表現の使い方
「仄聞」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 「仄聞」と「側聞」の違い
文法的な使い方
「仄聞」は名詞で、文末に使う時には動詞を伴って「仄聞する・した」となります。
副詞として使う時には「仄聞して」になり、形容動詞としては使われません。
「仄聞」と「側聞」の違い
「仄聞」という言葉は「側聞」と書くこともあります。
辞書ではどちらも同じ意味として載っていますが、成り立ちに違いがあります。
「仄聞」の「仄」という漢字は「崖の側に人が建っている象形」で構成されている漢字です。
つまり、「片方に寄って脇から少し聞く=ほのかに聞く」という意味なのです。
「側聞」の「側」は「かたわら」という意味があり、「かたわらにいてちょっと聞く」という意味です。
同じ「ちょっと聞く」でもニュアンスが違うのです。
「仄聞」を使った例文と意味を解釈
「仄聞」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「仄聞」を使った例文1
- 「仄聞」を使った例文2
「仄聞」を使った例文1
「仄聞程度の情報で判断するのは、浅はかだ」
重要なことを判断するのに、ちょっと噂を聞いただけの情報を信用するのは愚かなことであると言っています。
「仄聞」を使った例文2
「仄聞に過ぎないが、彼は商売がうまく行っていないらしい」
相手の会社の経営がうまくいっていないらしいことを、ちょっとだけ噂で聞いたと言っています。
「仄聞」の類語や類義語
「仄聞」の類語や類義語を紹介します。
- 「小耳に挟む」【こみみにはさむ】
- 「口コミ」【くちこみ】
「小耳に挟む」【こみみにはさむ】
「聞こうと思わずして聞こえてしまうこと」という意味で、「小」は「ちょっと」という接頭語です。
「口コミ」【くちこみ】
「ものごとの評判を噂すること」という意味で、「コミ」は「コミュニュケ―ション」の略語です。
「仄聞」は「人づてや噂などで少し耳に入ること」という意味です。
ほんのちょっとだけ知っていることに対して使いましょう。