「小耳に挟む」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「小耳に挟む」という言葉の意味や類語を紹介します。
さらに「小耳に挟む」の使い方や、「小耳に挟む」を使った例文を紹介します。
目次
- 「小耳に挟む」の意味とは?
- 「小耳に挟む」の意味
- 「小耳に挟む」の類語や類義表現
- 「小耳に挟む」の英語
- 「小耳に挟む」の言葉の使い方
- 「小耳に挟む」を使った例文
「小耳に挟む」の意味とは?
「小耳に挟む」という言葉を知っているでしょうか。
「耳」がでてくる、少しユーモラスな言葉、「小耳に挟む」は「こみみにはさむ」と読みます。
職場の誰かや、学校の誰かが「小耳に挟んだんだけど…」というフレーズで、噂話を始めた事があるかもしれません。
そのような時に、「小耳に挟む」には、どのような意味があるのか気になった人もいるでしょう。
そこで「小耳に挟む」という言葉の意味や使い方を紹介します。
この言葉の意味を知る事で、誰かに話したくなるような情報を手にした時などに、「小耳に挟む」という言葉を使いたくなるかもしれません。
「小耳に挟む」の意味
「小耳に挟む」には、どのような意味があるでしょうか。
「小耳に挟む」の「小」は「ちょっと」という意味で使われています。
そのため、「ちょっと耳に挟む」となり、「会話の一部などをちらりと聞く」とか、「聞くともなしに話を聞く」などの意味があります。
例えば会社勤めをしている人は、職場の女性社員が楽しそうに話をしている場に居合わせる事があるでしょう。
仕事などをしていても、その会話の一部を耳にする事があるかもしれません。
このような状況を「小耳に挟む」と言います。
誰かの話し声が耳に残った時、偶然情報を仕入れた時の様子を「小耳に挟む」という言葉で表現する事ができます。
「小耳に挟む」の類語や類義表現
次に「小耳に挟む」の類語や類義表現を紹介して行きます。
「小耳に挟む」と似た意味の言葉を知ると語彙が増え、「小耳に挟む」を他の言葉に言い換えたい時に便利でしょう。
- 「漏れ伝わる」【もれつたわる】
- 「又聞き」【またぎき】
- 「聞きかじる」【ききかじる】
「漏れ伝わる」【もれつたわる】
「漏れ伝わる」は「小耳に挟む」と似た意味をもつ言葉です。
「漏れ伝わる」には、特別に発表していない事、公表していない事が、外部の人に浸透してしまう事を言います。
例えば会社で職場恋愛をしていて、結婚が決まったカップルがいる時に、そのカップルが結婚を発表していないのに、職場のみんなが知っている状況があります。
このような時は、情報源の近くから情報が漏れて、周囲の人に伝播したと考えられます。
このような状況を「漏れ伝わる」と言います。
「又聞き」【またぎき】
「又聞き」という言葉も、「小耳に挟む」とよく似ています。
「又聞き」には、「直接聞いた話ではなく、話を聞いた人からさらに聞く事」という意味があります。
例えば情報源がAさんだとして、AさんはBさんに直接話をしたとします。
そのBさんからAさんの話を、Cさんが聞いた時、「又聞き」になります。
ほとんどの噂話は、「又聞き」の連続で起こります。
「又聞き」は日常的に、誰もが体験している事でしょう。
「聞きかじる」【ききかじる】
「聞きかじる」という言葉には、「物事の意一部や、上辺を聞いて知る事」という意味があります。
物事に精通しているわけでなく、ちょっと聞いた程度の知識しか持っていないという意味があります。
またその程度の情報しか持っていない人の事を「聞きかじり」と呼ぶ事もあります。
例えば、最新のファッションアイテムについて、オシャレな友達から聞いた分しか持っていない人の情報は、「聞きかじり」になります。
「小耳に挟む」の英語
「小耳に挟む」という言葉を、英語にするとどのような表現になるでしょうか。
「小耳に挟む」を英語にすると、“happen to hear”になります。
または“overhear”という言葉を使って表現します。
“happen to”には「たまたま」という意味があり、“hear”には「聞く」という意味があります。
そのため、“happen to hear”は「たまたま聞く」となり、「小耳に挟む」になります。
覚えておくと楽しい英語表現ですので、「小耳に挟む」と一緒に覚えてきましょう。
「小耳に挟む」の言葉の使い方
「小耳に挟む」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。
「小耳に挟む」は、ちらりと聞く、または会話の一部が自然に入ってくるという意味があります。
そのため、積極的に聞き耳を立てるわけでもなく、自然に会話が耳に入ってくる時に、「小耳に挟む」という言葉を使ってみましょう。
例えばファストフード店など、隣の席と近いお店で食事をすると、会話が自然に耳に入ってくる事があります。
特に若い女性の高い声は、意識しなくても耳に残ります。
このように自然に会話の一部が耳に入った時に、「小耳に挟む」という言葉を使ってみましょう。
また情報の主に「こんな情報を聞いた」という事を伝えたい時に、いきなり情報を明かすと、なぜ知っているのか不審に思われてしまうかもしれません。
そのような時に「小耳に挟んだけど…」と前置きをすると良いでしょう。
「小耳に挟む」を使った例文
最後に「小耳に挟む」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「小耳に挟む」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 「小耳に挟む」の例文1
- 「小耳に挟む」の例文2
「小耳に挟む」の例文1
「会社の上司の良くない噂を『小耳に挟む』」
この例文は、「小耳に挟む」を使った文章として、定番の文章です。
特に情報源と呼べるようなものがなく、情報の断片だけを知った時に、「小耳に挟む」という言葉を使います。
「小耳に挟む」という言葉を使わないと、「どこからの情報?」と聞かれてしまうからです。
その意味では情報源を知っているケースでも、あえて情報源を特定されないために「小耳に挟む」という言葉を使いカムフラージュする事があるかもしれません。
このように会社で、誰かの噂について話す時に、「小耳に挟む」は、とても便利に使える言葉です。
「小耳に挟む」の例文2
「『小耳に挟んだ』情報によると、今年は冷夏らしい」
この例文も「小耳に挟む」を使う文章として、よくある文章と言えます。
「今年は冷夏らしい」など、誰も正しく予想できない事を言う時に、「小耳に挟む」という言葉を前置きにするとスムーズに会話が進みます。
テレビやネットニュースで「今年は冷夏」という情報を聞いたかもしれないし、思い込みかもしれないような時に、「小耳に挟む」という言葉は重宝します。
「小耳に挟む」という言葉の意味や使い方を見てきました。
偶然耳にした情報を話す時や、情報源を明かせない時などに、「小耳に挟む」という言葉を知っておくと心強いでしょう。