「所見」とは?意味や使い方!例文や解釈
ビジネスや日常会話で「所見」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「所見」とは?
- 「所見」の表現の使い方
- 「所見」を使った言葉と意味を解釈
- 「所見」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「所見」の反対語
- 「所見」の類語や類義語・言い換え
- 「所見」の英語と解釈
「所見」とは?
「所見」の意味は以下の3つです。
1つ目は、「その人た見て判断した結果のこと」です。
あるものごとについて、資料やデータから導かれる結果に基づき、その人がその場で見て結論付けた内容を表します。
2つ目は「人の意見のこと」です。
あるものごとについて、人が事実を理解した上で、自分の意見を表すことを言います。
資料やデータから結果が導き出されて、更にそこから考えられることなどの持論を加える時の表現です。
3つ目は「人が記憶していることや経験したこと」という意味です。
あるものごとについて、以前の記憶や経験から引用される内容のことを言います。
使われる頻度は少ないのですが、自分の記憶も交えて判断する時の表現です。
- 「所見」の読み方
- 「所見」の漢字の成り立ち
- 「所見」と「診断」の違い
「所見」の読み方
「所見」の読み方は「しょけん」になります。
「しょみ」「ところみ」などと読み間違わない様にしましょう。
「所見」の漢字の成り立ち
「所見」の「所」は「ところ」とも読み、「ありか」「あるものごとが行われる施設や場所」「動作・行動をあら和す言葉に付き、『~するところ』『~するもの』の意」という意味があり、「所見」は最後の「~するところ」という意味になります。
「見」は「みる」とも読み、「ものごとの考え方」「買い物でひやかすこと」という意味があります。
これらの漢字が組み合わさり「ものごとに対して見解を示すところ」という意味で使われています。
「所見」と「診断」の違い
病院で医師の「所見」という言葉が使われる場合、「診断」との違いを紹介します。
「所見」は、「その場にある実物や資料・データなどを見て、結果を出すこと」という意味です。
医師が検査の結果を見て判断することで、健康診断の結果を作成する時などに使われます。
「診断」は、「検査結果を元に、医師が患者を診察した上で、判断すること」という意味です。
医師が問診をしたり、聴診器を当てたりして直接患者の状態を確認して結果を出す時に使われます。
「所見」の表現の使い方
「所見」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- ビジネス用語として
文法的な使い方
「所見」は名詞で、文末に使う時には「所見を述べる」「所見を求める」など動詞を伴います。
名詞として使われることが多いのですが、場合によっては形容動詞として「所見だ・である」と使われることもあります。
ビジネス用語として
「所見」は日常会話ではあまり使われることはなく、ビジネス用語のうちに入ります。
硬い言葉ですが、「実際に見て感想を述べる」という意味で、簡単に言えば「パッと見た感じを言う」というニュアンスで使って構いません。
「所見」を使った言葉と意味を解釈
「所見」を使った言葉と意味を解釈します。
- 「所見なし」
- 「所見を述べる」
- 「余所見」
「所見なし」
会社で健康診断をした時に、結果の欄に書かれている言葉で、「異常なし」という意味です。
医療用語で「所見」とは、「異常所見」という意味です。
レントゲンや心電図、血液検査の結果を見て医師が何か意見を持つことですから「病気につながる異常があること」という意味なのです。
つまり、「所見なし」というのは「検査の結果を見る限り異常なし」という意味になります。
「所見を述べる」
会議などで、集まった資料やデータ、自分がそれまでに観察してきたことから、自分が思ったことを発表することを言います。
こちらは「人の意見」という意味で使われています。
「余所見」
「余所見」は「所見」という言葉が使われていますが、「余所・見」に分けられ、読み方も「よそみ」になります。
「余所見」とは「余所を見ること」で、「視線を他にそらして対象物を見ないこと」という意味です。
「所見」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「所見」を使った例文と意味を解釈します。
- 「所見」を使った例文1
- 「所見」を使った例文2
「所見」を使った例文1
「医師の所見を求めたところ『異常なし』と言われて安心した」
健康に不安があり検査をしたところ、結果は全て異常なしと言われて安心したことを表しています。
「所見」を使った例文2
「私の所見では販促よりもアフターケアに重点を入れるべきだと思う」
売上が伸び悩んでいる時に、口コミや評価、顧客層などの資料やデータを見た結果、サービスに対する不満が多いことに気付きました。
その結果から、キャンペーンなどをするよりも、アフターケアを充実させた方がいいと自分の意見を述べています。
「所見」の反対語
「所見」の反対語を紹介します。
- 「分析」【ぶんせき】
- 「検討」【けんとう】
「分析」【ぶんせき】
「複雑な内容を、一つ一つの要素に分けて徹底的に明らかにすること」という意味です。
単なる感想やデータを見ただけで判断しないという点で「所見」の反対の意味と言えます。
「検討」【けんとう】
「良く調べて研究すること」という意味で、すぐに判断しない点が「所見」と反対の意味です。
「所見」の類語や類義語・言い換え
「所見」の類語を紹介します。
- 「所感」【しょかん】
- 「考察」【こうさつ】
- 「見解」【けんかい】
「所感」【しょかん】
「何かに影響されて心に感じたこと」という意味です。
「考察」【こうさつ】
「ものごとをはっきりとさせる為に、入念に考えること」という意味です。
「見解」【けんかい】
「その人のものごとに対する考え方や価値の判断」という意味です。
「所見」の英語と解釈
「所見」の英語表現を紹介します。
- “In my opinio
- “The Doctor made an observation that the results of the test came back negative.”
“In my opinio
“In my opinion, there is no problem on report.”
「私の所見ではこの件に問題はない」
“in my opinion”は「所見」という意味で使われる表現です。
“The Doctor made an observation that the results of the test came back negative.”
「医師の所見では異常なしとのことだった」
“make an observation”は「所見を述べる」という意味です。
「所見」は「その人た見て判断した結果のこと」「人の意見のこと」「人が記憶していることや経験したこと」という3つの意味があります。
言葉は難しいのですが「見て判断すること」として使いましょう。