「初盆」とは?!意味や解説
この「初盆」は、日本の伝統行事である「お盆」にまつわる言葉です。
目次
- 「初盆」とは?
- 「初盆」を使った例文と意味を解釈
「初盆」とは?
「初盆」とは、亡くなった人が初めて迎えるお盆のことです。
現在ではお盆は一般的に8月15日(前後)とされており、その年のお盆より前に亡くなった場合は同年のお盆のこと、それ以降だった時には翌年のお盆がこの「初盆」に当たります。
尚、お盆の直前に亡くなり、まだ納骨が済んでいない時には翌年のお盆をそれとすることが多いですが、仏教の宗派によっては納骨前でも初盆とする場合があります。
これには忌明け(もあけ)が済んでいるかが大きく絡み、通常は死後四十九日(以降)に納骨と共にそうなる為、それから迎えるお盆であれば「初盆」になりますが、納骨前であっても死後十三日で忌明けとする宗派もある為です。
- 「初盆」の読み方
「初盆」の読み方
「初盆」は、「にいぼん」と読むのが一般的ですが、こちらも仏教の宗派や地域によっては「はつぼん」や「ういぼん」と発音することがあります。
どれでも間違いではなく、読み方が決まっている(僧侶や周りがそうとしか呼んでいない)と思われる場合にはそちらで読んでください。
「初盆」を使った例文と意味を解釈
「初盆」を使った例文と、その意味の解釈です。
お盆には年に一度、死者の霊が戻ってくると考えられています。
- 「初盆」を使った例文1
- 「初盆」を使った例文2
「初盆」を使った例文1
「今年は初盆だから、迎え火をしなくては」
普通はお盆と言っても特別に行うことはありませんが、誰かの初盆の際には死者の魂を迎える為に玄関に提灯でこの「迎え火」が掲げられることがあります(初めて戻ってくる為の目印だと言われています)。
「初盆」を使った例文2
「我が家やキリスト教なので初盆とは無縁だ」
お盆は仏教的な考え方から行われる行事なので、他の宗教とは関係ありません。
特にキリスト教では死者は天に登ると考えられている為、霊や魂が戻ってくることはなく、初盆以前に忌明けという考え方がありません。
死者の忌明けから初めて迎えるお盆が「初盆」だと覚えておいてください。
忌明けについては葬儀の際にその宗派の僧侶(お坊さん)に尋ねるといいでしょう。