「いたいけ」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
小説などを読んでいると「いたいけ」という言葉を見かけることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。

目次
- 「いたいけ」とは?意味
- 「いたいけ」の表現の使い方
- 「いたいけ」を使った例文と意味を解釈
- 「いたいけ」の類語や類義語
「いたいけ」とは?意味

「いたいけ」の概要について紹介します。
- 「いたいけ」の意味
- 「いたいけ」の語源
「いたいけ」の意味
「いたいけ」の意味は以下の3つです。
1つ目は「子供が痛々しくも可愛らしい様子」という意味です。
大人だと自分の身に不幸が起きると「可哀想な人」という雰囲気を身にまとうものですが、子供の場合ばまだ脳が幼く、自分の身に起きたことを理解し切れないことがあります。
本来不幸であるべき運命でもそれを知らずに子供らしく無邪気に振る舞っている様子が、周囲から見て痛々しいと思うことを言います。
2つ目は、「幼く可愛らしい様子」という意味で、単純に「子供を見て可愛いと思う気持ち」を表します。
3つ目は、「小さくて可愛らしい様子」という意味で、子供でも特に幼児に対して使われます。
「いたいけ」の語源
「いたいけ」は漢字で表記すると「幼気」になります。
これは、幼い子はとても可愛らしく、まだまだ未熟でも精一杯生きようとしている姿を見て、「心が痛む程可愛らしい」と感じたことに由来しています。
ここから「痛き+け(気)」と言われる様になり、段々と変化して「いたいけ」と言われる様になったのです。
「いたいけ」の表現の使い方

「いたいけ」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 小さな子供や動物使われる
文法的な使い方
「いたいけ」は名詞で、文末に使う時には形容動詞として「いたいけだ・である」になります。
多くの場合は連体形として「いたいけな〇〇」と使われます。
小さな子供や動物使われる
「いたいけ」は、小さな子供や動物に対して使われます。
幼いながらも一生懸命生きようとする姿に心を打たれた時の表現で、大人に対しては使いません。
「いたいけ」を使った例文と意味を解釈

「いたいけ」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「いたいけ」を使った例文1
- 「いたいけ」を使った例文2
「いたいけ」を使った例文1
「ゲームでつい本気になり、いたいけな子供を泣かせてしまった」
小さな子供をゲームをしていて、つい大人げなく張り合って勝ち続けてしまい、気が付いたら子供を泣かせてしまったことを表しています。
「いたいけ」を使った例文2
「戦争でいたいけな子供が苦労をしているのを見るのは辛い」
未だに戦争をしている地域で、小さな可愛らしい子供達が命の危険の中を一生懸命生き抜いている姿を見て可哀想だと思ったことを表しています。
「いたいけ」の類語や類義語

「いたいけ」の類語や類義語を紹介します。
- 「あどけない」【あどけない】
- 「いじらしい」【いじらしい】
「あどけない」【あどけない】
「無邪気でかわいい様子」のことで、大人に対しても使われます。
「いじらしい」【いじらしい】
「子供や力の弱い者が一生懸命生きている姿に対して心を打たれること」という意味です。
「いたいけ」は「子供が痛々しくも可愛らしい様子」「幼く可愛らしい様子」「小さくて可愛らしい様子」という3つの意味があります。
子供を見てとても可愛いと思った時に使いましょう。