「あどけない」とは?意味や漢字!表現の使い方や語源を解釈
「あどけない」とは会話、文章とわりとよく使われる言葉です。
どのような意味なのか、使い方、対義語など詳しく見ていきましょう。
目次
- 「あどけない」とは?
- 「あどけない」の表現の使い方
- 「あどけない」を使った言葉と意味を解釈
- 「あどけない」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「あどけない」の類語や関連語
- 「あどけない」の英語と解釈
「あどけない」とは?
「あどけない」という言葉の意味は、子供の様子が無邪気で可愛いこと、またすることが幼いということになります。
- 「あどけない」の語源
- 「あどけない」の漢字
「あどけない」の語源
「あどけない」という言葉ですが、もともとは「あどなし」「いわけなし」「いとけなし」など、様々な言葉が混ざりできた言葉だとされています。
「あどけない」の漢字
「あどけない」はあてるべき漢字はなく通常ひらがなで使われています。
「あどけない」と同じ意味を持つ言葉で「稚い」というものがあります。
こちらは読み方は「いとけない」となります。
「稚い」には「あどけない」「幼い」「幼くて小さい」という意味がありますが読み方は違いますので注意をしてください。
「あどけない」の表現の使い方
「あどけない」という言葉の意味は理解できたと思います。
「あどけない」の意味からわかりますように、表現としては「子供」に対して使います。
大人でも考え方が幼い人はいますが、大人に向かって「あどけない人」とは使いません。
子供に対して使う言葉、大人には言わない、これはしっかり覚えておきたいことです。
- 「あどけない」と「あどけなさ」の違い
- 「あどけない」の対義語
「あどけない」と「あどけなさ」の違い
「あどけない」と「あどけなさ」の違いを説明しましょう。
「あどけない」は形容詞です。
幼い、無邪気な様子が可愛いという意味です。
一方で「あどけなさ」ですが、意味はあどけないことで、その度合いを表すということになります。
形容詞である「あどけない」が、接尾語「さ」により体言化した形と覚えておくといいでしょう。
「あどけなさ」は「あどけなさの残る顔」などと使われます。
「あどけない」の対義語
「あどけない」とは幼い、無邪気で可愛い様子といった意味がありますが、対義語はどのような言葉になるのでしょうか。
意味合いから考えますと「大人っぽい」「ませている」などが当てはまるのではないでしょうか。
また無邪気でないという意味合いから考える対義語としては「ひねくれている」などと当てはめることもできます。
「あどけない」を使った言葉と意味を解釈
それでは「あどけない」を使った言葉の意味と解釈を見ていきましょう。
- 「あどけない子供」
- 「あどけない仕草」
「あどけない子供」
「あどけない子供」はよく使われる言葉と言えるでしょう。
意味としては幼い子供、無邪気で可愛い子供ということになります。
「あどけない」が使われる子供の年齢は大体10才以下ぐらいではないでしょうか。
「あどけない」とは小さい子供に使われることが多く、中学生以上の子供にはあまり使う機会はないでしょう。
「あどけない仕草」
「あどけない仕草」とは例えば、よちよち歩きであったり、一生懸命に慣れない手つきで何かをしているといった時に使われる表現です。
見ていて微笑ましい、可愛らしい、そのような気持ちを起こさせる仕草のことを「あどけない仕草で可愛い」「あどけない仕草に癒される」などなど使います。
「あどけない」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「あどけない」を使った例文、短文をいくつか紹介しながら、理解を深めていきましょう。
「あどけない」という言葉の使い方のイメージを掴んでみてください。
- 「あどけない」を使った例文1
- 「あどけない」を使った例文2
「あどけない」を使った例文1
「彼女のあどけない笑顔にいつも癒される」
「あどけない」とは幼い、無邪気で可愛い様子といった意味ですので通常は幼い子供に対して使われることが多いのですが、大人であっても笑顔が無邪気な子供のようだとか、幼く見えて可愛いといった時には使われることがあります。
「あどけない笑顔」は素直で可愛い、邪気がないといった意味ですからいい意味であり褒め言葉のようなものです。
笑顔といっても、知性を感じさせる笑顔、何か裏がありそうな笑顔など、種類があります。
「あどけない笑顔」とは素敵な笑顔ではないでしょうか。
「あどけない」を使った例文2
「あどけない子供たちを見ていると、どんな大人になるのだろうと楽しみに思う」
幼い子供たちの遊んでいる様子は無邪気で可愛らしいものです。
いつまでも幼いままではなく日々成長していきますので、将来どんな大人になるのだろうと親であれば思うことでしょう。
「あどけない」は子供の様子に対して使われる言葉です。
大人で素直で邪気がない人に使う場合は「まだ、あどけなさが残っている」「あどけないところがある」などと使うといいかもしれません。
「あどけない」の類語や関連語
「あどけない」の類語、関連語をいくか見ていきましょう。
- 「稚い」【いとけない】
- 「天真爛漫」【てんしんらんまん】
- 「スレていない」【すれてない】
「稚い」【いとけない】
「稚い」は「いとけない」と読みます。
意味としては「あどけない」と同義で、幼いとか小さくて幼いといったものになります。
「天真爛漫」【てんしんらんまん】
「天真爛漫」とは心が綺麗で、邪な部分がないといった意味になります。
「天真爛漫な人」などと言いますと褒め言葉としても使えるのです。
「スレていない」【すれてない】
「スレる」は世間に慣れて、純真ではない、ずる賢いといった意味になります。
「スレていない」というのはピュアである、純真である、心が綺麗で邪気がないといった意味になります。
「あどけない」の英語と解釈
「あどけない」を英語で表すならば「無邪気」という意味で“innocent”をあてることができるでしょう。
ちなみに「子供らしい」という意味では“childlike”がありますが、こちらは幼稚と軽蔑的に使うことがありますので注意が必要です。
いかがでしたでしょうか。
何気に聞く機会の多い「あどけない」という言葉の、意味や使い方などを説明しました。
「あどけない」には子供の無邪気な様子、幼いといった意味があります。
大人に対して使う場合は「あどけなさの残る顔」「あどけない笑顔」などがありますが、通常は幼い子供に向けて使うことが多いでしょう。
会話、文章などどちらにも使ってみてください。