「散漫」とは?意味や類語!例文と解釈
日常会話で「散漫」という言葉を耳にすることがあります。
一体どの様な意味なのか、類語や例文なども併せて詳しく紹介します。
目次
- 「散漫」とは?
- 「散漫」の表現の使い方
- 「散漫」の対義語
- 「散漫」を使った例文と意味を解釈
- 「散漫」の類語や類義語
「散漫」とは?
「散漫」の意味は以下の2つです。
1つ目は「一気に四方へと広がること」という意味です。
まとまっていた細かいものが空中に舞い上がったり、地面に落ちたりして、一気に様々な方向へバラバラとひろがっていくことを言います。
2つ目は「まとまりがなく集中力に欠ける様子」という意味です。
こちらは人の性格や様子に使われ、別のことに気を取られてしまい、目の前のものごとに身が入らない時の表現です。
- 「散漫」の読み方
- 「散漫」の漢字の成り立ち
- 「散漫」と「緩慢」の違い
「散漫」の読み方
「散漫」の読み方は「さんまん」になります。
読み方は難しくないのですが、「散満」と書き間違わない様にしましょう。
「散漫」の漢字の成り立ち
「散漫」の「散」は「ちる」と読み、「四方にバラバラになる」「ばらまくように使う」「取り留めがない」「気ままである」「粉薬」「『撒く(まく)』の代用字として使う」という意味があります。
「漫」は「一面に満ちる」「むやみに広がっている」「気のむくままの様子」という意味があります。
これらの漢字が組み合わさり「取り留めなくむやみに広がっていること」=「集中力がない様子」として使われる様になりました。
「散漫」と「緩慢」の違い
「散漫」と似た言葉に「緩慢」がありますが、この2つは意味が全く違います。
「散漫」は「まとまりがなく集中力が無いこと」という意味です。
ものや気が散ってしまい、取り留めがない状態を表しています。
「緩慢」は「動きがのんびりとのろいこと」「ものごとのやり方が甘いこと」という意味があります。
動作が遅かったりやることが手ぬるい時の表現です。
「散漫」の表現の使い方
「散漫」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 「注意力散漫」として
文法的な使い方
「散漫」は名詞で、文末に使う時には形容動詞として「散漫だ・である」と使います。
何かが原因によりそれまであった集中力が低下してしまう時には「散漫になる」と言います。
副詞として使う時には「散漫で」になり、形容詞として使う時には「散漫な〇〇」と言います。
「注意力散漫」として
「散漫」が最も良く使われるのが「注意力散漫」という言葉です。
これは「注意力が散漫になる」とも言われますが、単に熟語として「注意力散漫だ」と言うことも多くあります。
意味は「注意力が途切れてしまい、気が散ってやるべきことが進まないこと」という意味です。
「散漫」の対義語
「散漫」の対義語を紹介します。
- 「集中」【しゅうちゅう】
- 「緻密」【ちみつ】
「集中」【しゅうちゅう】
「何かを1箇所に集めること」という意味です。
「緻密」【ちみつ】
「きめが細かいこと」「細かい点にまで注意が行き届いていること」という意味です。
「散漫」を使った例文と意味を解釈
「散漫」を使った例文と意味を解釈します。
- 「散漫」を使った例文1
- 「散漫」を使った例文2
「散漫」を使った例文1
「文章が散漫で何を言いたいのか分からない」
文章の要点がはっきりとしていなくて、何が言いたいのか分からず読みにくいことを表しています。
「散漫」を使った例文2
「注意力散漫で失敗が多い人だ」
仕事で集中することが苦手で、すぐに席を立ち上がったり途中で他のことをやり始めたりして、結果ミスが多い人であることを表しています。
「散漫」の類語や類義語
「散漫」の類語を紹介します。
- 「うわの空」【うわのそら】
- 「締りが無い」【しまりがない】
「うわの空」【うわのそら】
「他のことで心が一杯になり、やるべきことに手に付かないこと」という意味です。
「締りが無い」【しまりがない】
「態度や表情に緊張感がないこと」「だらしがないこと」という意味位です。
「散漫」は「一気に四方へと広がること」「まとまりがなく集中力に欠ける様子」という2つの意味があります。
他のことを考えてしまい仕事に集中できない時に使いましょう。