「傾慕」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
この「傾慕」とまで表現される相手は、それだけの存在だと考えていいでしょう。
目次
- 「傾慕」の意味とは?
- 「傾慕」の表現の使い方
- 「傾慕」を使った例文と意味を解釈
- 「傾慕」の類語や類義語
「傾慕」の意味とは?
「傾慕」とは、「心から慕っている」ことの表現です。
よって、使った人にとってはそれほどの相手だということになります。
慕っているとは言っても、愛情の表現とは少し異なり、「尊敬している」ことからその感情が生まれていると考えると分かりやすいでしょう。
- 「傾慕」の読み方
「傾慕」の読み方
「傾慕」の読み方は、「けいぼ」になります。
あまり見聞きしない言葉ですが、漢字をそれぞれそのまま読めば問題ありません。
「慕」の漢字は先のように「慕う」(したう)と使えることから、初見でも何となく意味の想像ができる言葉だと言えるかも知れません。
「傾慕」の表現の使い方
「傾慕」の表現の使い方を紹介します。
この「傾慕」は、ただ慕っているというだけでなく、その程度がかなりの様子の場合に使います。
そのような言葉なので、滅多に使うものでなく、使った時にはそれだけの表現になると考えてください。
その為、「尊敬している」という意味だけで使うには、重い表現だと覚えておいてください。
「傾慕」を使った例文と意味を解釈
「傾慕」を使った例文と、その意味の解釈です。
こう表現される(相手として使う)対象は、著名人の場合も少なくありません。
- 「傾慕」を使った例文1
- 「傾慕」を使った例文2
「傾慕」を使った例文1
「私の絵は傾慕している画家を参考にして描いている」
それだけ尊敬してやまない画家なのだと考えてください。
この場合は慕っているというより、その画家や作品に対するかなりの尊敬の念から使っています。
「傾慕」を使った例文2
「あの人が私の傾慕している教授だ」
その教授をとても慕っていると使っています。
もちろん尊敬しているという意味も込められており、この「傾慕」は恋愛感情と言うよりも、このような意味合いで使うことが多い言葉です。
「傾慕」の類語や類義語
「傾慕」の類語や類義語を紹介します。
似た意味ですが、それぞれニュアンスが多少異なります。
- 「傾倒」【けいとう】
- 「心酔」【しんすい】
「傾倒」【けいとう】
「傾慕」とは少し異なり、それにとても夢中になっているという意味全般で使われます。
また、対象が人以外でも使える表現で、「彼はロシアの音楽に傾倒しているようだ」のような使い方もできる言葉です。
それほどの状態だという点では、「傾慕」と同様の解釈になります。
「心酔」【しんすい】
「傾慕」と近い意味の言葉で、その人に夢中になっている様子に対して使います。
状態的には「傾慕」より上になる表現だと言えますが、「傾慕」とは違い、親しみや尊敬といった理由以外の場合にも使われます。
「傾慕」は、「慕う」という意味を込めて使う言葉です。
上の類語の「心酔」は、特に理由もなくそうなる(なっている)場合にも用いることができる言葉なので、こちらとうまく使い分けるといいでしょう(ただし、共にかなりの状態でないと使わない言葉です)。