「泥仕合」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話で「泥仕合」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。
目次
- 「泥仕合」とは?意味
- 「泥仕合」の表現の使い方
- 「泥仕合」を使った例文と意味を解釈
- 「泥仕合」の類語や類義語
「泥仕合」とは?意味
「泥仕合」の意味は以下の2つです。
1つ目は「歌舞伎で舞台のセットとして泥田を作り、そこで演技をすること」という意味です。
2つ目は「お互いの欠点や秘密、失敗したことなどを取り上げて非難し合い、みにくく争うこと」です。
ケンカをする時に、その原因となったこととは直接関係ないことまで引っ張り出してきて誹謗中傷します。
第三者にとってはどっちもどっちで非常にみにくい争いにしか見えません。
- 「泥仕合」の読み方
- 「泥仕合」の由来
「泥仕合」の読み方
「泥仕合」の読み方は、「どろじあい」になります。
「どろしあい」ではなく「どろじあい」です。
「泥仕合」の由来
「泥仕合」の由来は1つ目の意味からきています。
江戸時代に、歌舞伎で演目を盛り上げる為に、舞台に様々なセットを作っていました。
屋根のセットを作り立ち回ることを「屋根仕合」、水の中で立ち回ることを「水仕合」などと呼んでいたのです。
中でも舞台上に泥田のセットを作り、役者が泥まみれで立ち回る「泥仕合」は非常にインパクトがあり、人気の演目でした。
ここから「泥仕合」が「お互いが汚くなって争う様子」から「みにくい争い」として使われる様になったのです。
「泥仕合」の表現の使い方
「泥仕合」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 「泥試合」と書かないこと
文法的な使い方
「泥仕合」は名詞ですので、動詞を伴って使う時には「泥仕合をする」「泥仕合を演じる」となります。
その場の流れでケンカになってしまった時には「泥仕合になる」と言います。
また、形容動詞として「泥仕合だ・である」と使うこともあります。
「泥試合」と書かないこと
「泥仕合」の「仕合」とは、「何かをし合うこと」という意味で、競技としての「試合」ではありません。
「泥試合」と使うのは間違いになりますので注意しましょう。
「泥仕合」を使った例文と意味を解釈
「泥仕合」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「泥仕合」を使った例文1
- 「泥仕合」を使った例文2
「泥仕合」を使った例文1
「女性同士のケンカが始まり泥仕合に発展していった」
女性同士が口げんかを始めて、段々と相手の欠点を非難するみにくい争いになっていったことを表しています。
「泥仕合」を使った例文2
「違うアイドルのファン同士が泥仕合を演じていた」
違うアイドルのファン同士が敵対してしまい、お互いの悪口を言い合う非常にみっともないケンカをしていたことを表しています。
「泥仕合」の類語や類義語
「泥仕合」の類語や類義語を紹介します。
- 「修羅場」【しゅらば】
- 「罵り合い」【ののしりあい】
「修羅場」【しゅらば】
「激しい争いの行われている場所」という意味で、最近では恋愛のもつれなどでみにくい争いをすることを言います。
「罵り合い」【ののしりあい】
「お互いに悪口を言って非難する争いのこと」という意味です。
「泥仕合」は「歌舞伎で舞台のセットとして泥田を作り、そこで演技をすること」「お互いの欠点や秘密、失敗したことなどを取り上げて非難し合い、みにくく争うこと」という意味です。
不毛で聞いていてくだらないと思う口ゲンカに対して使いましょう。