「修羅場」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
映画やドラマで「修羅場」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。
目次
- 「修羅場」の意味
- 「修羅場」の表現の使い方
- 「修羅場」を使った例文と意味を解釈
- 「修羅場」の類語や類義語
「修羅場」の意味
「修羅場」の意味は、以下の3つになります。
1つ目は「血みどろの激しい戦いが繰り広げられる場所」という意味です。
戦争で前線となり多くの人の命が失われる場所を表します。
2つ目は「歌舞伎や人形浄瑠璃において、戦や争いを演じる場面」という意味です。
こちらは限定的な意味で、日常会話ではあまり使われません。
3つ目は「恋愛において、男女間でみにくく争うこと」という意味です。
男女間のもつれや三角関係などでお互いの関係が悪化するシーンに使われます。
- 「修羅場」の読み方
- 「修羅場」の由来
「修羅場」の読み方
「修羅場」の読み方は、「しゅらば」になります。
元の意味では「しゅらじょう」と読むこともありますが、通常は「しゅらば」と読みます。
「修羅場」の由来
「修羅場」はとは、インドの神話で「帝釈天」と「阿修羅」が激しい争いをした場所のことを言います。
「阿修羅」には愛する一人娘がいたのですが、「帝釈天」に一目ぼれされてしまい、無理矢理連れ去られてしまいます。
娘を取り返そうと「阿修羅」は必死に「帝釈天」と戦いますが、勝ち目はなく、段々と娘を取り返す目的ではなく、戦うことに取り憑かれた鬼になってしまうのです。
その場所が血みどろになる程の凄惨な争いが繰り広げられた場所で、そこから「むごたらしい戦争や事件・事故の現場」→「その様なことを連想させるシーン」に使われる様になりました。
「修羅場」の表現の使い方
「修羅場」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- みにくい争いになる時に使う
文法的な使い方
「修羅場」は名詞で、文末に使う時には動詞を伴い「修羅場になる」「修羅場と化す」として使われます。
形容動詞として「修羅場だ・である」と使われたり、形容詞として「修羅場の〇〇」と使われます。
みにくい争いになる時に使う
「修羅場」はケンカだけではなく、事故や事件などで人が入り乱れて混乱したり、負傷者が出る様な悲惨な状況に使われます。
ケンカの場合にも口ゲンカではなく、お互い罵倒し合ってドロ沼状態になった時などに使われます。
「修羅場」を使った例文と意味を解釈
「修羅場」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「修羅場」を使った例文1
- 「修羅場」を使った例文2
「修羅場」を使った例文1
「大勢の中に車が突っ込み一面修羅場と化した」
人が大勢いる中に車が突っ込む事件が増えています。
ケガをした人や逃げ惑う人などで、その場所が悲惨な状態になってしまいました。
「修羅場」を使った例文2
「不倫がバレて夫婦間で修羅場となった」
どちらかが不倫をしていることがバレてしまい、夫婦間で大ゲンカして目も当てられない状態になりました。
「修羅場」の類語や類義語
「修羅場」の類語や類義語を紹介します。
- 「地獄絵図」【じごくえず】
- 「阿鼻叫喚」【あびきょうかん】
「地獄絵図」【じごくえず】
「非常にむごたらしい状況のこと」という意味で、「地獄で亡者が責め苦にあっている様子」からきています。
「阿鼻叫喚」【あびきょうかん】
「悲惨でむごたらしい様子」という意味で、「地獄で亡者が責め苦を受けて大声で泣きわめいている様子」からきています。
「修羅場」は「血みどろの激しい戦いが繰り広げられる場所」と「それを連想させる状況」に使われます。
あまりにむごたらしい状況を見た時に使いましょう。