「恒常化」とは?意味や使い方!例文や解釈
「恒常化」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「恒常化」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「恒常化」とは?
- 「恒常化」の表現の使い方
- 「恒常化」を使った言葉と意味を解釈
- 「恒常化」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「恒常化」の反対語
- 「恒常化」の類語や類義語・言い換え
- 「恒常化」の英語と解釈
「恒常化」とは?
「恒常化」とは変化がなく、いつも一定であるようになったことを言います。
- 「恒常化」の読み方
「恒常化」の読み方
「恒常化」とは「こうじょうか」と読みます。
「恒常化」の表現の使い方
「恒常化」の「恒常」とは変化がなくいつも一定であることを言います。
それが「化する」ということで、変化がなく一定であるように変わった、そのようになったというのが「恒常化」という言葉の意味となります。
例えば「休憩室でお茶をしながら会議をするのが恒常化している」と言えば、休憩室でお茶を飲みながら会議をすることが、いつの間にか当たり前のことになったという意味となります。
「このいい状態を恒常化させるにはどうしたらいいだろうか」「ここの生徒たちは、早朝学習することが恒常化している」などと使います。
「恒常化」を使った言葉と意味を解釈
「恒常化」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「依存することが恒常化」
- 「自主学習の恒常化」
- 「争いが恒常化」
「依存することが恒常化」
「依存することが恒常化」とは他のものに頼ることが当たり前のようになる、他のものに頼らなければ安定できないといったことに使います。
「ここで君がいい顔をして甘やかすと、彼らは依存することが恒常化する恐れがある」「この数十年というものの、依存することが恒常化している以上、今さら自立などできないだろう」「依存することが恒常化していたから、急な変更は困る」などと使います。
「自主学習の恒常化」
「自主学習の恒常化」とは自分から進んで学ぶということが定着して一定であるという意味になります。
「自主学習の恒常化を目指して指導しております」「自主学習の恒常化ができていれば、塾など行かなくても良い」「教えてもらって当たり前という価値観から、自主学習の恒常化までどうやって導けばいいのか」などと使います。
「争いが恒常化」
「争いが恒常化」とは常に争っている、それが日常的になっているという意味合いになります。
「あの夫婦は言い争いが恒常化しているから気にしなくていいよ」「ライバルとの争いが恒常化すれば、余計なエネルギーを消耗するだけだ、相手にするな」などと使います。
「恒常化」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「恒常化」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「恒常化」を使った例文1
- 「恒常化」を使った例文2
「恒常化」を使った例文1
「今の仕事はまだまだ不安定ではあるが、ここを拠点として恒常化させたいと考えている」
「変化がなく、いつも同じであるようになった」というのが「恒常化」の意味です。
例文のように今は不安定であっても、いずれ落ち着かせたい、安定させたいということを「恒常化」という言葉で言い表しているのです。
「恒常化」を使った例文2
「何でも秘密にして勝手なことをするのが恒常化している人たちですから、協力体制をとることは不可能と思われます」
「恒常化」とは変化がなく一定であることを言います。
例文では秘密主義をとり、勝手をすることを続けているということを「恒常化」という言葉で言い表しています。
「恒常化」の反対語
「恒常化」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「変動」【へんどう】
- 「流動」【りゅうどう】
「変動」【へんどう】
「変動」とは物事が変わって、動くことを言います。
「この先の、物価の変動を考えておいた方がいい」「世の中だって大きく変動する可能性はありますよ」などと使います。
「流動」【りゅうどう】
「流動」とは一か所に留まることがなく、流れて動くことを言います。
移り変わりという意味でもあります。
「状況は流動するのだから、今は静観しておこう」などと使います。
「恒常化」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「恒常化」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「安定化」【あんていか】
- 「一定」【いってい】
- 「不変」【ふへん】
- 「永続」【えいぞく】
- 「不易」【ふえき】
「安定化」【あんていか】
「安定化」とは落ち着き、変動が少ないようになっていることを言います。
「早いうちに、安定化を目指す」「今のところ、我が家の経済は安定化している」「安定化をはかる」などと使います。
「一定」【いってい】
「一定」とは同じ状態で変わらないこと、また決まっていることなどを言います。
「この厳しい状況で、一定のレベルを保ち続けるとは大したものだ」「価格が一定しているので、買い貯める必要もなかろう」という風に使います。
「不変」【ふへん】
「不変」とは変わらないことを言います。
「二人は永久不変の愛を誓う」「これはいつの時代も不変の真理だ」などと使います。
「永続」【えいぞく】
「永続」とは長く続くことを言います。
「永続性があるので安心です」「永続する制度」という風に使います。
「不易」【ふえき】
「不易」とはいつまでも変わらないことを言います。
「不変」と同じ意味となります。
「不易流行」「不易の真理」などと使います。
「恒常化」の英語と解釈
「恒常化」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“homeostasis”(生理)、“constancy”(心理)という単語を使います。
いかがでしたでしょうか。
「恒常化」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。