「よしなに」とは?意味や使い方!例文や解釈
「よしなに」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「よしなに」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「よしなに」とは?
- 「よしなに」の表現の使い方
- 「よしなに」を使った言葉と意味を解釈
- 「よしなに」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「よしなに」の反対語
- 「よしなに」の類語や類義語・言い換え
- 「よしなに」の英語と解釈
「よしなに」とは?
「よしなに」とは、良い具合になるように、良いように、適切にといった意味があります。
「よしなに」の表現の使い方
「よしなに」とは副詞であり、良い具合になるように、良いように、適切にという意味で、改まった席などで使う言葉となります。
また言い方としては古風な言い方であり、現代的な日常会話には使われません。
しかし、古き良き日本語として上品に使いこなすことができますと優雅ですのでこれを機会に覚えておくようにしましょう。
「よしなにお願いいたします」「よしなにお伝えください」「どうぞよしなに」などと使います。
「よしなに」を使った言葉と意味を解釈
「よしなに」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「どうぞ、よしなに」
- 「よしなに頼みます」
- 「どうぞよしなにとお伝えください」
「どうぞ、よしなに」
「どうぞ、よしなに」とは、曖昧な言葉なのですが、例えば人と会った時にこの言葉を使いますと「今後どうぞよろしく」程度の意味合いとなります。
また何かをする時に相手にあなたのご自由にどうぞ、良い具合になりますようにとった意味を込めて「どうぞ、よしなに」と言うこともあるでしょう。
日本語の柔らかい表現ですので、はっきりとした意味合いを決めるのは難しいのですが、雰囲気的には相手からの思いやりが伝わることがわかるのではないでしょうか。
「よしなに頼みます」
「よしなに頼みます」とは、どうかあなたのお力で良いようにして下さいといった意味合いになります。
今風に言えば「どうか、お願いしますよ」「何とか一つ」といった感じになります。
それを丁寧にふんわりとしたのが「よしなに頼みます」という言葉だと覚えておくといいでしょう。
「どうぞよしなにとお伝えください」
「どうぞよしなにとお伝えください」とは、今ここにいない相手に対して「どうぞ、よろしくとお伝えください」という意味になります。
別れ際の挨拶などに使います。
「どうぞよろしく」より「どうぞよしなに」の方が古風な言い方です。
柔らかくて丁寧な表現となりますが、目上の人や、言葉の意味が理解できない人には使わない方が無難でもあります。
言葉はわかりやすく伝えることが大事です。
古い言葉を使う時は注意も必要となります。
「よしなに」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「よしなに」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「よしなに」を使った例文1
- 「よしなに」を使った例文2
「よしなに」を使った例文1
「これからも、どうぞよしなにお願いいたします」
仕事など、改まった席などで「今後もよろしくお願いいたします」という意味で「これからもどうぞよしなにお願いいたします」と言います。
良い関係性になれますように、どうぞよろしくという気持ちを柔らかく丁寧に言い表すことができます。
「よしなに」を使った例文2
「彼にお願いすれば、あとはよしなに取り計らってもらえるだろうから心配しなくていいよ」
「よしなに取り計らう」とは、適切に取り計らう、良いようにしてくれるという意味になります。
「よしなに」の反対語
「よしなに」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
「よしなに」の明確な反対語はありませんが、意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「悪化する」【あっかする】
- 「難儀する」【なんぎする】
「悪化する」【あっかする】
「悪化する」とは状態が悪くなることを言います。
「彼に任せていたら、余計悪化するだけだ」「ここまで悪化すると、もう修復は難しい」などと使います。
「難儀する」【なんぎする】
「難儀する」とは苦しむ、苦労する、難しいことに困るといった意味で使います。
「ここまで難儀する羽目になるとは思わなかった」「彼女も難儀するだろうよ」などと使います。
「よしなに」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「よしなに」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「適正」【てきせい】
- 「適宜」【てきぎ】
- 「然るべく」【しかるべく】
- 「宜しく」【よろしく】
- 「首尾よく」【しゅびよく】
「適正」【てきせい】
「適正」とは適当で正しいことを言います。
「適正な評価をお願いしたいものです」「これは適正な手段とは言えない」「適正価格であり、何の文句もない」などと使います。
「適宜」【てきぎ】
「適宜」とはその場に合っていること、適していることを言います。
またその時の状況に合わせて行動するということにも使います。
「各自、適宜解散してください」「適宜な処理ができる人なので安心です」などと使います。
「然るべく」【しかるべく】
「然るべく」とは副詞的に使いますが、意味は適当に、良いようにとなります。
「然るべく処置をします」という風に使います。
「宜しく」【よろしく】
「宜しく」とは適当に、いい具合にといった意味となります。
「今頃、羽を伸ばし、宜しくやっていることだろう」「今後とも宜しく」などと使います。
「首尾よく」【しゅびよく】
「首尾よく」とは都合良く、上手い具合にといった意味となります。
「そんなに首尾よくいくかどうかわからないが、やるしかない」「どうやら、首尾よくいった様子だ」などと使います。
「よしなに」の英語と解釈
「よしなに」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“I'll leave matter to you”(どうぞよしなにお取り計らいください)となります。
これはあなたにお任せしますという意味になります。
いかがでしたでしょうか。
「よしなに」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。