「首尾よく」とは?意味と類語!「首尾」を使った四文字熟語を紹介
「首尾よく」という言葉の意味や語源を紹介します。
また「首尾よく」を使った言葉や、「首尾よく」を使った例文を紹介して行きます。
さらに「首尾よく」の類語や「首尾」という言葉を使った四文字熟語を紹介して行きます。
目次
- 「首尾よく」とは?
- 「首尾よく」の語源
- 「首尾よく」を使った言葉(表現)と意味を解釈
- 「首尾よく」を使った例文や短文など
- 「首尾よく」の類語や類義語・言い換え
- 「首尾」を使った四文字熟語と解釈
「首尾よく」とは?
みなさんは「首尾よく」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
ビジネスシーンで耳にする機会が多い人もいるでしょう。
一方で、「首尾よく」という言葉を今回初めて知った人もいるかもしれません。
そこで「首尾よく」という言葉の読み方や意味を紹介します。
- 読み方
- 「首尾よく」の意味
読み方
「首尾よく」はどのように読むのが正解でしょうか。
「首尾よく」は「しゅびよく」と読みます。
「首尾」は「しゅび」という、独立した言葉で「首尾」だけで意味を成す言葉です。
「首尾」を「くびお」などと読み間違えないように注意しましょう。
これを機会に「首尾よく」は「しゅびよく」と読むことを覚えておきましょう。
「首尾よく」の意味
「首尾よく」にはどのような意味があるでしょうか。
「首尾よく」には「都合のいいように進むこと」「うまい具合に事が運ぶこと」などの意味があります。
「首尾」には「初めから終わりまで」という意味があるため、「首尾よく」には「初めから終わりまで良い」という意味が含まれています。
このように「首尾よく」には「都合がいいように進む」という意味や、「うまい具合に事が進んで行く」という意味があります。
「首尾よく」の語源
「首尾」という言葉は、「首」と「尾」という動物の体の部位を示す言葉で作られています。
「首尾」には「首から尾まで」つまり「初めから終わりまで」という意味があります。
物語の最初から最後まで、物事の始まりから終わりまでを「首尾」と言います。
そのため「首尾」には「物事の成り行き」「始めと終わり」という意味があります。
「首尾」という言葉に「よく」という言葉が付くため、「首尾よく」には、「物事の成り行きが良いこと」「初めから終わりまで都合よく進むこと」という意味があります。
「首尾よく」を使った言葉(表現)と意味を解釈
続いて「首尾よく」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「首尾よく」を実際に使った時、どのような言い回しを使うのかを紹介して行きます。
- 「首尾よく叶う」【しゅびよくかなう】
- 「首尾よく進む」【しゅびよくすすむ】
- 「首尾よく行けば」【しゅびよくいけば】
「首尾よく叶う」【しゅびよくかなう】
「首尾よく叶う」という言葉があります。
何か希望を持っている人が、その希望が叶った時に口にする言葉です。
「首尾よく叶う」には、「物事が都合よく進み、希望が叶う、夢が叶う」という意味がある言葉です。
例えば職場で希望する部署がある人がいる時、人事の流れが自分に都合よく展開し、希望の部署に入れた時に、「首尾よく移動の希望が叶った」などと言います。
「首尾よく進む」【しゅびよくすすむ】
「首尾よく進む」という言葉は「首尾」という言葉を使った典型的な言い回し、と言えるでしょう。
「首尾よく進む」には、「初めから終わりまでうまく行く」「すべて都合がよく進む」などの意味があります。
また「計画通りに進んだ」という意味も「首尾よく進む」にはあります。
例えば銀行強盗の計画が、犯人グループにとって都合よく進んだ時などに、「首尾よく進んだ」などと言います。
ビジネスシーンで、プレゼンや計画が上手に進んだ時にも、「首尾よく進む」という言葉を使います。
「首尾よく行けば」【しゅびよくいけば】
「首尾よく行けば」という言葉も良く使われています。
「首尾よく行けば」には、「終始都合よく行けば」、「計画通りに進めば」などの意味があります。
例えば会社の大切なプレゼンに臨む前に、「予定通りに話せれば、成功する」と言いたい時、「首尾よく行けば、プレゼンに勝てる」などと言います。
このように、何事もなく、展開が味方したら何かを達成できる時などに、「首尾よく行けば」という言葉を使います。
「首尾よく」を使った例文や短文など
「首尾よく」という言葉を使った例文や短文を紹介します。
「首尾よく」という言葉の使い方のコツを、例文を通じて覚えて行きましょう。
- 「首尾よく」を使った例文1
- 「首尾よく」を使った例文2
- 「首尾よく」を使った例文2
「首尾よく」を使った例文1
「立ち上げたプロジェクトが『首尾よく』進む」
この例文は、ビジネスシーンのある場面を切り取ったものです。
立ち上げたプロジェクトは、どのような展開を迎えるか、最終的に成功するかどうかは、誰にもわからないものです。
どれほど優れた計画があり、良いメンバーが参加していたとしても、成功するかどうかは運次第という面があるためです。
この例文のプロジェクトは、幸運に恵まれて無事に進んだということが「首尾よく」という言葉から見てとれます。
周囲の環境がプロジェクトにとって都合よく進み、最終的に成功を収められるでしょう。
「首尾よく」を使った例文2
「『首尾よく』行けば、プロポーズは成功するはずだ」
この例文は、これからプロポーズをしようとしている男性の心情を文章にしたものです。
これからプロポーズをするため、様々な準備をしてきたのでしょう。
景色の良いレストランを予約したり、花束を事前に用意したり、サプライズの準備を入念にしているかもしれません。
後は、自分が立てた計画通りに順調に進めば、つまり「首尾よく」ことが進めばプロポーズは成功するはずだと考えています。
もちろん彼の主観に過ぎないため、「首尾よく」展開しても、彼女にプロポーズを断られてしまうかもしれません。
「首尾よく」を使った例文2
「『首尾よく』銀行強盗の計画が進んだ」
これは、銀行強盗を企てた犯人の心の中を文章にしたものです。
「首尾よく」という言葉は、探偵ものの小説や、刑事ドラマなどに登場することが多く、犯人がこのようなセリフを口にするシーンは少なくありません。
また追って側の警察や探偵も「首尾よく」という言葉を使い、「首尾よく行けば、時効前に逮捕できる」などというセリフを口にします。
このように「首尾よく」は、どこか男らしいイメージのある言葉と言えるかもしれません。
「首尾よく」の類語や類義語・言い換え
続いて「首尾よく」の類語や、言い換えられるような似た意味の言葉を紹介します。
「首尾よく」と似た言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「うまく」【うまく】
- 「まんまと」【まんまと】
- 「都合よく」【つごうよく】
「うまく」【うまく】
「首尾よく」と似た意味の言葉に、「うまく」があります。
「うまく」は漢字で書くと「上手く」になります。
「上手」という言葉が使われているように、「うまく」には「上手に」「鮮やかに」という意味があります。
「首尾よくことが進む」と「うまくことが進む」は、ほとんど同じ意味のため、この二つの言葉は言い換えに使えます。
「まんまと」【まんまと】
「まんまと」という言葉も「首尾よく」とよく似た言葉です。
「まんまと」には、「ものの見事に、物事が成し遂げられる」という意味があります。
相手を手玉に取った時、思う通りに操った時などに「まんまと」という言葉を使います。
どちらかといえば悪巧みが成功した時に使われる言葉のため、仕事がうまくいった時などは、「まんまと」ではなく「首尾よく」「うまく」を使った方がいいでしょう。
「都合よく」【つごうよく】
「都合よく」の「都合」には、「物事をするにあたっての事情」という意味があります。
そのため「都合よく」には、「物事をするにあたって、事情がうまく行く」という意味があります。
「思う通りに行く」「自分に良い影響がおよび、何かが成功する時」などに「都合よく」という言葉を使います。
「首尾」を使った四文字熟語と解釈
「首尾」を使った四文字熟語を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「首尾」を使った四文字熟語とは、どのような言葉でしょうか。
- 「首尾一貫」【しゅびいっかん】
- 「首尾貫徹」【しゅびかんてつ】
「首尾一貫」【しゅびいっかん】
「首尾一貫」という四文字熟語があります。
「首尾一貫」には、「考えや方針が、物事の最初から終わりまで変わらないこと」または「筋が通っていること」という意味があります。
例えばあるプロジェクトを始めるにあたり、責任者が言っていた方針が、プロジェクトが終わるまで変わらなかった時、「首尾一貫した方針」と言えます。
このように、方針や考えを途中で変えず、一本筋が通っていることを「首尾一貫」と言います。
「首尾貫徹」【しゅびかんてつ】
「首尾貫徹」という四文字熟語もあります。
「首尾貫徹」には、「初めから最後まで、態度や方針、考えを変えないこと」という意味があります。
「貫徹」には「貫き通すこと」という意味があり、途中で何かを変えずに終えることを「首尾貫徹」と言います。
「首尾よく」という言葉について見てきました。
日常的に使う機会が多い言葉ではありませんが、ビジネスシーンに登場した時に、意味が分からないのは困ります。
「首尾よく」とはどのような場面で、どのような意味で使う言葉なのか、知っておくといいでしょう。