「適宜」の意味とは?類語、使い方や例文、反対語を紹介!
10代から学生の時に使うことも聞くこともなかったような言葉が、社会人になってから、よく使うようになったということがあるかもしれません。
その言葉の意味と使う機会を理解しておかないと、少し恥ずかしくなることもをあるでしょう。
そのような言葉の中で、「適宜」というものがあります。
目次
- 「適宜」の意味とは?
- 「適宜」の類語や言い換え
- 「適宜」の使い方
- 「適宜」を使った例文
- 「適宜」を使った言葉を解釈
- 「適宜」の対義語や似た対義語
「適宜」の意味とは?
「適宜」という言葉は、ビジネスの世界では、結構使用することがあります。
しかし、具体的にこの言葉がどのような意味を表しているのか意味を十分に理解していなかったり、同義語としても意味が近い、「随時」や「適時」という言葉と、どのようなニュアンスの違いがあるのかも、詳しく理解されている人は少ないものです。
「適宜」の言葉の意味は、「その時やその場に具合よく、ちょうどよく適するように行うこと」を指しています。
一言で言うと「適当」ということになります。
また、「各自がよいと思うようにすること」、言わゆる「随意」という意味も含んでいます。
この「適宜」は、「適」と「宜」の2つの文字から成り立っています。
まず、「適」ですが、この「適」には、「目的がかなう」という意味を持っています。
次の「宜」は、「ほどよい」、「都合がよい」という意味を持った漢字です。
これらの意味を持つ2つの漢字を組み合わせた「適宜」の意味は、「ほどよく目的がかなう」という意味になえうわけです。
「ほどよく目的がかなう」という意味から、「臨機応変にその場に合った行動や判断をしたり、対処する」というような意味合いも出てきます。
少しばかり、あいまいなニュアンスの意味と解釈することができるのです。
- 「適宜」の読み方
「適宜」の読み方
「適宜」の読み方は、「てきぎ」という発音で読むことになります。
「適宜」の類語や言い換え
では、「ほどよく目的がかなう」という意味を持つ「適宜」は、他の言葉に置き替えると、どのような言葉があるでしょうか?
- 「適時」
- 「随時」
「適時」
「適時」は「てきじ」と読みますが、発音もかなり似ています。
「適時」の意味は、「ちょうどいい時」ということになります。
「目的がかなう」という意味を持つ「適」に「時」という文字が組み合わさることで、「目的がかなう時間」から「ちょうどいい時」、「いいタイミング」という意味になってきます。
「適時」を使った表現としては、「各自仕事の合間に適時、昼食を摂ってください。」というような場面で使うことになりますが、「適時」は、細かく指示や命令をしなくても、「各自が自分の判断でタイミングがいい時に、行動するようにしてください。」ということを指しています。
「適宜」には、「臨機応変に行動する」という意味がありますが、「適時」には、「タイミングがいい時に自らの判断で行動する」というニュアンスになるので、この点が、同義語であっても、若干の相違が生まれてきます。
「適時〜する」という場合は、「その時々の判断で何かをすること」と説明することができます。
ビジネスの世界では、仕事が一段落落ち着いた時点など、そのタイミングを見計らい、休憩を取る時などに、使われることが多いでしょう。
「随時」
「随時」も「適宜」に近い意味を持っています。
「随時」には、「いつでも、その時々臨機応変に」という意味合いがあります。
「随」という文字には、「勝手気まま」という意味がありますので、「時」の文字がプラスされることで、「勝手気ままな時」から「いつでも」、「その時々に応じて」、「臨機応変に」という意味になってきます。
「分らないことがあったら、各自、随時私に質問をしてください。」という使い方もあります。
「随時」とは、「指示や命令をしないので、各自いつでも行動してください。」という意味と理解することができるでしょう。
「適宜」は「臨機応変に行動する」の意味でしたが、「随時」は「好きな時にいつでも行動する」という意味になります。
「日時の制約なしに必要な時に何かを行うこと」を表すので、「随時入学可能」というケースでは、特に時期を限定することなく、「必要に応じていつでも入学することができる」という意味合いで理解したり、受け取ることができます。
「適宜」の使い方
「適宜」の意味が理解できたところでも、このままで、実際にどのような場面の会話やメールなどで使ったらいいのか、具体的なイメージがつかめないかもしれませんので、「適宜」の使うシーンを見ていくことにしましょう。
意味としては、「その場の状況にちょうど適しているさま」がありますので、「部署内で適宜休憩を取る。」
「トラブル発生時には適宜報告を致します。」
「彼は取引先に合わせて3ヶ国語を、適宜使い分けて商談をしている。」というような使い方になるでしょう。
また、「その場の状況に応じて、各自の良いように行動すること」という意味もありますが、この場合は、「必要なものがあれば、適宜自由に選んで使ってください。」「大まかなとこは規定に従う必要がありますが、それ以外で細かな部分は適宜判断してもらって構いません。」というようなケースで使うことができるしょう。
「適宜」を使った例文
他に例文としては、
「各自、適宜に有休を取得して体を休めてください。」
「営業は取引先に応じて、決められた予算の範囲内で適宜対応してください。」
「その新しい道具は適宜使用するようにしてください。」
というような用途があります。
「適宜」を使った言葉を解釈
「適宜」を使った言葉の意味も見ていくことにします。
- 「適宜に休憩」
- 「適宜対応」
- 「適宜使用」
「適宜に休憩」
「適宜に休憩」となると、各自が自分の判断で休憩を取ることを意味しています。
各自の判断と言っても、マイペースで休憩を取るのではなく、周囲の状況を見ながら「今なら休憩できるな。」と思った時に休憩することになります。
大事なことは、自分勝手な行動をするのではなく、全体の流れを見て、ちょうどよいタイミングを見計らいながら、休むということになります。
「適宜対応」
「適宜対応」も、「臨機応変に対応する」ということになります。
仕事をしていると、色々なことが起きてきます。
それまで経験したことのない想定外のことが発生したり、予想以上の難問が自分の目の前に襲いかかってくることもあります。
その時に、組織の上司に相談し指示を仰ぐことは必要なのですが、急を要する時には、「適宜対応」も必要でしょう。
「適宜使用」
「適宜使用」というケースもあります。
様々な場面に合わせて色々なツールを使い分けるような仕事もあります。
例えば、建設工事でも、色々な作業用具があります。
これも、状況に応じて、適宜使用するという言葉を使うことになるでしょう。
「適宜」の対義語や似た対義語
「適宜」の対義語としては
「常時」と「定時」が挙げられるでしょう。
「常時」とは、「特別なことのない時」、「普段」、「常にそうであること」という意味になります。
また、「定時」は、「一定の時刻」、「定刻」、「一定の時期」、「定期」という意味があります。
これらの対義的な語句は、常に決まったルールや流れに基づく状態を指しています。
冒頭でも話をしたように、「適宜」という言葉は、確かに学生時代には、めったに使うことのない言葉かもしれません。
「臨機応変に対応する」という柔軟な姿勢は、ある意味、社会人になってから、さらに求められる姿勢でもあり、要素でもあるからです。
ビジネスの世界では、常に物事が変化しているので、「適宜」の言葉が持つ意味以上に、日頃の活動のあり方を意識しておかなければなりません。