「フィクサー」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
この「フィクサー」という言葉は、響きこそ悪くありませんが、実はあまりよくない意味で使われる言葉です。
目次
- 「フィクサー」とは?
- 「フィクサー」の表現の使い方
- 「フィクサー」を使った例文と意味を解釈
- 「フィクサー」の類語や類義語
「フィクサー」とは?
「フィクサー」とは、「影の(一番)の実力者」という解釈で使われる言葉です。
「最終的に意思決定を行う権限のある人物」という意味で用いることもありますが、その場合も少なからず悪い意味が含まれていると解釈していいでしょう。
ここでいう「悪い意味」とは、周りの意見などに一切左右されず、自由にそれを行える立場から、その権限によって存分の利益が得られるという意味だと解釈してください。
「フィクサー」の表現の使い方
「フィクサー」の表現の使い方を紹介します。
例えばの話ですが、新しい鉄道が開通するといった場合、是非この地域に駅を作って欲しいという意見がかなり出るものです。
それによってその地域が活性化するのはもちろん、地価の高騰に繋がることになる為ですが、このような大きな決定には「フィクサー」が絡むことが珍しくありません。
あくまで例として挙げますが、その地元から選出された政治家の力によって駅がどこに作られるかが変わるという具合で、このような決定ができるのが「フィクサー」です。
もちろん表立ってその為の工作などをする訳ではなく、影でそうなるように仕向けることができる「力」があるからこそで、その為に「影の実力者」として使われる言葉です。
「フィクサー」を使った例文と意味を解釈
「フィクサー」を使った例文と、その意味の解釈です。
大きな決定権をもっていることで、いくらでも利益が得られるような存在ながら、決して表には(そんなことは)出さないのがフィクサーです。
- 「フィクサー」を使った例文1
- 「フィクサー」を使った例文2
「フィクサー」を使った例文1
「急転直下に決まったと思ったら、どうやらフィクサーが動いたらしい」
最終的な決定権のある実力者によって、あっさり何かが決まってしまったと言っています。
フィクサーは、分かる人には分かるものですが、そうだろうと怪しんだところでまずその証拠などは出てこないものです(決して出さないということです)。
「フィクサー」を使った例文2
「もうこうなったからには、フィクサーにでも頼むしかない」
先のようにフィクサーが薄々分かっている時には、それを頼るという手がない訳でもありません。
しかし、それによって今後の立場が大きく変わったり、金銭的な要求があるのが当たり前だと考えないといけません。
フィクサーを使おうなどという考えは、言わば「裏口」のような手段だと考えないといけません。
その為、決して褒められることではありませんが、世の中ではそのようなことも少なからず行われている為、この「フィクサー」と呼ばれるような人物が存在しているのです。
「フィクサー」の類語や類義語
「フィクサー」の類語や類義語を紹介します。
意味となる「影の実力者」も類語になりますが、他の言い方では以下が一番適当です。
- 「黒幕」【くろまく】
「黒幕」【くろまく】
見た目から想像が付きますが、「フィクサー」と同様に影の一番の実力者を指して使います。
こちらに言い換えても問題のない場合も多く、悪い意味でしか使わない言葉です。
「フィクサー」は、普通の人にはあまり関係のない言葉ですが、世の中にはそのような人物も居ると考えると、色々なことに納得できるかも知れません。