「場当たり」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
日常会話で「場当たり」という言葉を耳にすることがあります。
一体どの様な意味なのか、語源や使い方なども併せて紹介します。

目次
- 「場当たり」とは?意味
- 「場当たり」の表現の使い方
- 「場当たり」を使った例文と意味を解釈
- 「場当たり」の類語や類義語
「場当たり」とは?意味

「場当たり」の意味は以下の2つがあります。
1つ目は「演劇用語で、その場に合わせて機転を利かせて観客を喜ばせること」という意味です。
アドリブなどを混ぜて観客に印象づけることを言います。
2つ目は「ものごとに計画性がなく、今が良ければいいと考えて行動すること」という意味です。
その場の思いつきで行動して、目先のメリットしか見えていない状態のことを言います。
- 「場当たり」の読み方
- 「場当たり」の語源
「場当たり」の読み方
「場当たり」の読み方は、「ばあたり」になります。
難しい漢字ではないので読み書きできる様にしておきましょう。
「場当たり」の語源
「場当たり」は演劇用語で、本番前の簡略的なリハーサルのことを言います。
芝居は俳優だけで成り立っているのではなく、照明や音響、大道具・小道具など大勢の人達が関わっています。
俳優が動くたびに彼らスタッフがサポートすることで素晴らしい舞台に仕上がるのです。
その裏方の仕事を本番仕様にして稽古をすることを「場当たり」と言います。
但し、芝居の稽古ではないので、裏方の仕事に関係のないシーンは飛ばしていきます。
このことから「その場に合わせた芝居」という意味で使われる様になり、段々と「機転を利かせて演技をすること」という意味に変化して、更に「思いつきで行動すること」という意味で使われる様になったのです。
「場当たり」の表現の使い方

「場当たり」の表現の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 良い意味で使われない
文法的な使い方
「場当たり」は名詞で、一般的には「場当たり的」として使われます。
「場当たり的な計画」「場当たり的に行動する」などとして使われ、意味は「場当たり」と同じです。
良い意味で使われない
一般的に使う時には「計画性がなく最終的には失敗する」という意味で使われます。
良い意味ではないので、人の行動に対して使わない様にしましょう。
「場当たり」を使った例文と意味を解釈

「場当たり」を使った例文とその意味を解釈していきます。
- 「場当たり」を使った例文1
- 「場当たり」を使った例文2
「場当たり」を使った例文1
「彼の行動はいつも場当たり的なので信頼できない」
計画性がなく、いつもその場しのぎで行動している人なので、信用できないと言っています。
「場当たり」を使った例文2
「場当たり的なプロジェクトは失敗するのが目に見えている」
よく計画を立てずにその場のノリで初めてしまう様なプロジェクトは、目標を達成できずに挫折するだろうと思っています。
「場当たり」の類語や類義語

「場当たり」の類語や類義語を紹介します。
- 「臨機応変」【りんきおうへん】
- 「行き当たりばったり」【いきあたりばったり】
「臨機応変」【りんきおうへん】
「その場の状況に応じて適切に対処できること」という意味です。
「行き当たりばったり」【いきあたりばったり】
「準備や用意をせずに、その場任せて行動すること」という意味で、「ばったり」の語源は「場当たり」です。
「場当たり」は「その場に合わせて機転を利かせて観客を喜ばせること」「計画性がなく、今が良ければいいと考えて行動すること」という意味があります。
思いつきで行動する様なシーンに使いましょう。