「実害」とは?意味や使い方!例文や解釈
「実害」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「実害」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「実害」とは?
- 「実害」の表現の使い方
- 「実害」を使った言葉と意味を解釈
- 「実害」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「実害」の反対語
- 「実害」の類語や類義語・言い換え
- 「実害」の英語と解釈
「実害」とは?
「実害」とは実際に受けた、損害のことを言います。
実質的な損害のことでもあります。
- 「実害」の読み方
「実害」の読み方
「実害」とは「じつがい」と読みます。
「実害」の表現の使い方
「実害」とは実際に受けた損害のことを言います。
例えばお店やメーカーなどが、ある人、団体から迷惑行為を受けたとしても、それがかえって宣伝活動となって売上が伸びた、知名度が上がったという場合があります。
このような場合は「実害は少なかった」「迷惑ではあったが実害はなかった」という言い方になるでしょう。
「実害はなくてもいい気分はしない」「実害を与える」「実害が出始めた」などと使います。
「実害」を使った言葉と意味を解釈
「実害」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「実害を与える」
- 「実害が出る」
- 「実害を被る」
「実害を与える」
「実害を与える」とは相手に対して、実際に迷惑をかけることを言います。
悪影響を及ぼすといったことも含みます。
「口で言っているだけならまだ我慢できたが、実害を与えるとは許せない」「彼女が、周りに実害を与える前に何とかしなければなりません」などと使います。
「実害が出る」
「実害が出る」とは、実際に損害、被害が出ることを言います。
「お店の悪口を言い広めているようだが、売上が落ちるなどの実害が出ると、君たちのしたことは冗談では済まされなくなるよ」「彼らの嫌がらせにより、アルバイトが次々に辞めるなど実害が出ています」「対策を怠っていたことで、ついに実害が出るようになってしまった」などと使います。
「実害を被る」
「実害を被る」とは、実際に損害、被害を受けることを言います。
「心無い人のせいで、私が実害を被る羽目になった」「すでに実害を被る状態になっているので、早目に対応してください」「彼のせいで私が実害を被っている」などと使います。
「実害」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「実害」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「実害」を使った例文1
- 「実害」を使った例文2
「実害」を使った例文1
「あなたが軽々しく言ったことで、実害が出ているのですよ、どうするんですか」
「実害」とは実際に起こった被害、損害のことを言います。
すでに被害を受けているという時に使いますので、いずれ被害を受けそうな恐れはあっても現時点では何も起こっていない場合は「実害」とは言いません。
「実害」を使った例文2
「いくら彼らが騒ぎ立てたところで、こちらに実害はないし放っておけばいいさ」
例えば、噂話、中傷、クレームなど騒がれますと、風評被害などの原因となってしまうことがあります。
しかし、相手の言い分があまりにも一方的であったり、非常識であれば、いくら騒いだところで誰も信じることはないでしょうし、騒ぎ立てている人たちの人間性が疑われることになるだけです。
例文は自分たちには悪影響はないということを「実害はない」という言葉で言い表しているのです。
「実害」の反対語
「実害」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「実益」【じつえき】
- 「実利」【じつり】
「実益」【じつえき】
「実益」とは実際の利益という意味の言葉です。
「この活動は、私の趣味と実益を兼ねている」「実益はないに等しいが、楽しいので当分続けるつもりでいる」などと使います。
「実利」【じつり】
「実利」とは実際に出る利益のことを言います。
「彼は実利主義ですからね」「実利的な研究ならば協力するが」「実利を重んじる」などと使います。
「実害」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「実害」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「被害」【ひがい】
- 「損害」【そんがい】
- 「害毒」【がいどく】
- 「災難」【さいなん】
- 「難儀」【なんぎ】
「被害」【ひがい】
「被害」とは漢字の通り、損害や危害などを受けることを言います。
「私は被害者なのに、何で加害者扱いなんだ」「こちらにまで被害が及ぶのは困ります」「被害を被るのはごめんだ」などと使います。
「損害」【そんがい】
「損害」とは事故や災害といったことから、受ける、お金や物品の不利益のことを言います。
「あの人の不注意でこちらが損害を被る羽目になった」「損害賠償」という風に使います。
「害毒」【がいどく】
「害毒」とは人の心や体を損なうもの、社会的に悪い影響を与えるものを言います。
「このような過激なドラマは、子どもたちに害毒を与える」「周りに害毒を流す」などと使います。
「災難」【さいなん】
「災難」とは思いがけない不幸のことを言います。
災いのことでもあります。
「私ここのところ災難続きだわ」「旅行先で台風に合うとはとんだ災難でしたね」「災難が降りかかる」などと使います。
「難儀」【なんぎ】
「難儀」とは苦しむこと、苦労という意味があります。
また難しく面倒、困りごとといった意味合いもあります。
「息子の度重なる借金であの夫婦は長い間、難儀しているなあ」「山道で難儀した」「妻には難儀をかけることばかりして申し訳なかった」などと使います。
「実害」の英語と解釈
「実害」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“damage”という単語を使います。
例文は“There was hardly any damage”(実害はほとんどなかった)となります。
いかがでしたでしょうか。
「実害」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。