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「災難」とは?意味・類語【使い方や例文】

「とんだ災難」「災難に見舞われた」などと、日常的にも使われている言葉、「災難」

しかし、この「災難」という言葉が、具体的にどのようなことを指すのか、詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。

災難

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「災難」とは?意味・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「災難」の意味とは?
  • 「災難」の類語や言い換え
  • 「災難」の使い方
  • 「災難」の例文
  • 「災難」の対義語


「災難」の意味とは?

「災難」「さいなん」と読みます。

意味としては、「思いがけずふりかかる不幸」を指す言葉となっています。

この意味にもありように、災難とは「思いがけず」降りかかる不幸であるところがポイントです。

予測できていた不幸などは災難とは呼びません。

例えば、地震や津波などの自然災害は予測不可能な不幸であるため、災難だと呼べるでしょう。

しかし、借金がかさみ、自己破産したというような、自分が予測できる不幸は災難ではありません。

あくまで、ふいに自分に訪れる不幸が災難となります。

字を一つずつ区切ってみていきましょう。

まずは「災難」「災」から。

この字は、「災い」(わざわい)を意味する言葉であり、「自然に起こる悪い出来事」を意味しています。

ひでりや地震、火災や水災などを指す言葉です。

また、「災難」「難」は、「苦しみ」「うまくいかない悩み」などを表す言葉であり、何か悪い出来事が起きることで、生活に苦しみをもたらされ、支障をきたしてしまうものであることが伺えます。

つまり、「災難」とは、人の日常生活を破壊するほどの不幸な出来事がふいに訪れることを意味しています。

あなたにも、一度は経験があるのではないでしょうか。

思わぬ交通事故に巻き込まれたり、家に泥棒が入ったりといったようなことが。

予測できなかった不幸が訪れることを「災難」と呼びます。



「災難」の類語や言い換え

「災難」の類語や言い換えをみていきましょう。

  • 「不運」【ふうん】
  • 「苦難」【くなん】
  • 「災害」【さいがい】

「不運」【ふうん】

「不運」とは、運が悪いことを指す言葉です。

運とは自分ではどうにもならないものです。

努力をしても運がないと成功しないこともあるでしょう。

人の力ではどうにもならないような不幸な運命を不運と呼びます。

しかし、「災難」と少し違うのは、災難がふいに訪れる予期せぬ悪い出来事を指すのに対し、「不運」の場合はあらゆる悪い出来事をさしているところです。

「災難」と呼ばれる予期せぬ出来事はもちろんのこと、生まれながらにして持ってしまった不幸な境遇なども「不運」などと呼ぶことができます。

「不運」「災難」に比べると、悪い出来事を指す意味の範囲が広いと言えます。

例文としては、「あのような醜い顔で生まれてきたのは、なんという不運であろう。」(あのような醜い顔で生まれてきたのは、なんという運の悪さであろう。)などが挙げられます。

「苦難」【くなん】

「災難」に似た言葉に「苦難」という言葉があります。

意味としては、「苦しみ」「困難」を指す言葉となっています。

「苦難を乗り越える」「苦難続きの人生」など、日常でも耳にすることが多い言葉です。

さて、この「苦難」という言葉ですが、「災難」との違いを挙げるとするならば、「災難」の方が予期せぬ不幸を表すのに対し、「苦難」の方は予期せぬ不幸だけでなく、予期していた不幸をも「苦難」と表すところです。

「災難」は予期していたかどうかが「災難」と呼べる不幸なのかどうかの線引きになりますが、「苦難」の方はそのようなことは関係なく、ただ日常生活を脅かすほどの苦しみかどうかで判断します。

自分の身に降りかかる出来事のうち、日常生活を脅かす程度の強い苦しみを味わうようなときは、それはその人にとって「苦難」だといってよいでしょう。

例文としては、「悪いことが続いて、僕の人生は苦難続きだが、ここであきらめてはいけない。」(悪いことが続いて、僕の人生は苦しみの連続だが、ここであきらめてはいけない。)などが挙げられます。

「災害」【さいがい】

「災害」「災難」に非常によく似た言葉です。

「災害」「災難」と同様、ふいに訪れる予期せぬ悪い出来事を指す言葉です。

「災害」の意味としては、地震や津波、台風などといった自然災害、そして交通事故や火事、テロなどといった人為的災害によるものを指しています。

これに対し、「災難」は、「災害」よりも定義が広いです。

「災難」の場合は、運命的な不幸な出来事を表す意味も含んでおり、例えば、泥棒が家に入るなどといった出来事や家族が亡くなるといった不幸な出来事も災難と呼びます。

例文としては、「あそこの土地は以前、災害があった場所だから、あそこに家を建てない方がいい。」(あそこの土地は以前、自然災害があった場所だから、あそこに家を建てない方がいい。)などが挙げられます。

「災難」の使い方

「災難」の使い方をみていきましょう。

「災難」という言葉を使うときは以下のような場合です。

  • 突然、予期せぬ不幸が訪れたとき
  • 不幸の程度が日常生活を脅かす程度
  • 自分に非がない

この3つでしょう。

自分に非はないのに、突然、訪れる不幸。

それが「災難」です。

火事や地震、日照りや台風などの自然災害、テロや戦争といった人的災害、そして泥棒に遭うなどの、運命的な繋がりで身にふりかかる不幸などを指すときに使います。

そして、「災難」はちょっとした程度の悪いことには使いません。

電車内でイスに座れなかったなどの些細な不幸なのではなく、日常生活に支障が出るような大きな災いを意味します。

また、表現としては、「災難」が自分の身に降りかかることを「災難に遭う」「災難」が降りかからずにすむことを「災難に遭わずにすんだ」などと表現します。



「災難」の例文

「災難」の例文を挙げてみます。

  • 「災難」の例文1
  • 「災難」の例文2

「災難」の例文1

「あの人の人生は災難続きだ。この前、家が火事にあったかと思ったら、今度は津波で家が流された。」

(あの人の人生は不幸続きだ。この前、家が火事にあったかと思ったら、今度は津波で家が流された。)

ここでの「災難」は、火事という人為的災害、そして津波という自然災害を表しています。

「災難」の例文2

「あんなキツイ姑と同居するとは、あの花嫁にしたら、とんだ災難だ。」

(あんなキツイ姑と同居するとは、あの花嫁にしたら、とんだ不幸だ。)

思わぬ出来事で姑と同居する羽目になった花嫁。

そしてその状況に同情している表現です。

ここでの「災難」は運命的な繋がりからもたらされた不幸を意味しています。

「災難」の対義語

「災難」の対義語を挙げてみます。

  • 「僥倖」【ぎょうこう】

「僥倖」【ぎょうこう】

「僥倖」とは「思いがけない嬉しい出来事」「偶然の幸運」を意味する言葉です。

「僥」(ぎょう)という字はなかなか目にする機会のない字ですが、この一字で「人が望んでいること」「願っていること」を意味する言葉となります。

そして、もう一つの漢字「倖」(こう)にも「願っていること」「望むこと」という意味が込められています。

使い方としては、予期せぬ嬉しい出来事や幸せと思える出来事が訪れた際に使用します。

例文としては、「なんとなく買った宝くじが当たるとは、なんという僥倖だろう。」(なんとなく買った宝くじが当たるとは、なんという予期せぬ幸運だろう。)

「あきらめていた志望校に合格できるなんて、僥倖だね!」(あきらめていた志望校に合格できるなんて、思ってもみない幸せだね!)などが挙げられます。

icon まとめ

「災難」という言葉、何気なしには使っていても、ここまで明確に意味を理解している人は少ないのではないでしょうか。

よく使う日本語なので、しっかりと正しい意味をおさえ、社会人として恥ずかしくない言葉を使いたいものです。