「苦難」とは?意味や使い方!例文や解釈
「苦難」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「苦難」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「苦難」とは?
- 「苦難」の表現の使い方
- 「苦難」を使った言葉と意味を解釈
- 「苦難」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「苦難」の反対語
- 「苦難」の類語や類義語・言い換え
- 「苦難」の英語と解釈
「苦難」とは?
「苦難」とは苦しみや難しいこと、面倒なこと、困ることを言います。
- 「苦難」の読み方
「苦難」の読み方
「苦難」と書いて「くなん」と読みます。
「苦難」の表現の使い方
「苦難」とは苦しみや難儀のことを言います。
自分の状況や、人の状況に対しても、どちらにも使うことはできます。
「苦難を乗り越える」「苦難が襲う」などと使います。
「苦難」を使った言葉と意味を解釈
「苦難」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「苦難を乗り切る」
- 「苦難が襲う」
- 「苦難に打ち勝つ」
「苦難を乗り切る」
「苦難を乗り切る」とは、苦しい状態を、何とか頑張って、途中で投げ出さずに切り抜けることを言います。
ピンチを脱出する、克服するといった意味です。
「彼は負けずに苦難を乗り切ると宣言した」「数年かかりましたが、苦難を乗り切ることができましたよ」などと使います。
「苦難」自体はいい意味がない言葉ですが「乗り切る」と続くことで、苦しい状態を前向きに頑張ったといういい意味合いになります。
「苦難が襲う」
「苦難が襲う」とは「受難」と同じ意味で、苦しいこと、嫌なことが自分の身に起こる、そのような目にあうという意味です。
「またしても、彼女に苦難が襲う」「運命とは非情で、何度も苦難が襲ってくる」「安心しなさい、苦難が襲うことがあってもあなたは一人ではないのよ」などと使います。
「苦難に打ち勝つ」
「苦難に打ち勝つ」とは、苦しみや悩ませることを、乗り越えて、克服するという意味です。
「彼女は苦難に打ち勝つ強さを持っている」「苦難に打ち勝つには、常にポジティブでいることです」という風に使います。
「苦難」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「苦難」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「苦難」を使った例文1
- 「苦難」を使った例文2
「苦難」を使った例文1
「普段、明るく笑っているけれど、あの人は苦難が多いのよ」
「苦難」とは苦しみ、難儀という意味です。
悩み事が多い人、過去に辛い経験をした人という場合、明るく楽しいといった心境にはなれないと思われがちですので、例文のような言い回しをします。
「苦難」を使った例文2
「苦難だらけの人生をそろそろ変えたい」
「苦難」とは苦しみ、面倒なこと、悩みといったことを言います。
自分が「苦難」だと思わなければ、また「苦難」とされることに対処方法があれば、それは「苦難」ではなくなるでしょう。
それには自分が変わることです。
「苦難」の反対語
「苦難」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「快楽」【かいらく】
- 「悦楽」【えつらく】
「快楽」【かいらく】
「快楽」とは快く、楽しいことを言います。
また官能的な欲望の満足といった感情のことでもあります。
「快楽を求めている」「あの人は基本的に快楽主義だから」などと使います。
「悦楽」【えつらく】
「悦楽」とは喜び、楽しむこと、心からの満足があり、喜びの気持ちで満たされていることを言います。
「深い悦楽に浸っていた」「しかし、甘い生活に悦楽する日々は長くは続かなかった」という風に使います。
「苦難」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「苦難」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「苦しみ」【くるしみ】
- 「試練」【しれん】
- 「辛苦」【しんく】
- 「荒波」【あらなみ】
- 「受難」【じゅなん】
「苦しみ」【くるしみ】
「苦しみ」とは肉体的な痛み、精神的な苦痛などで、苦しい、辛いと思うことを言います。
「作品の生みの苦しみは、誰にもわからない」「私の苦しみなど、あなたの苦労に比べたら何てことはありません」という風に使います。
「試練」【しれん】
「試練」とは苦しみや苦難のことを言います。
「多くの試練が待っている」「私の試練だと思って頑張ります」「試練に耐えた先にはきっと幸せがあるはずだよ」などと使います。
「辛苦」【しんく】
「辛苦」とは漢字を見れば意味はわかるかと思いますが、非常に辛い思いをして、苦しむという意味です。
生活や仕事の上で味わう苦労のことでもあります。
「この辛苦はいつか報われるのだろうか」と使います。
「荒波」【あらなみ】
「荒波」とは荒い波で、激しく打ち寄せる波という意味です。
そこから、世の中の厳しさを例えていう言葉でもあります。
「世間の荒波に負けてしまった」「荒波にもまれて強くなる」などと言います。
「受難」【じゅなん】
「受難」とは苦難、災難にあうことを言います。
「今年は私にとって受難が多い年でした」「さらなる受難が、彼女を待ち受けている」などと使います。
「苦難」の英語と解釈
「苦難」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“hardship”(困難な状態)、“suffering”(苦しみ)という単語を使います。
例文は“economic hardship”(経済的困難)、“the suffering of the refugees”(難民の苦難)、“endure hardship”(苦難に耐える)となります。
いかがでしたでしょうか。
「苦難」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
「苦難」とは苦しみや難儀という意味です。
「苦難」だけではいい意味はありませんが「苦難に打ち勝つ」「苦難に立ち向かう」などと言えば、前向きな意味合いとなります。
「苦難」の意味を正しく理解していれば、様々な言い回しの意味も自然と理解できることでしょう。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。