「アイレベル」とは?!意味や解説「水平線」との違い
「アイレベル」は、これから漫画を描こうと考えている人は必ず覚えておきたい言葉です。
目次
- 「アイレベル」とは?
- 「アイレベル」の概要
- 「アイレベル」と「水平線」の違い
「アイレベル」とは?
「アイレベル」とは、漫画の各コマの描かれた目線の高さを指します。
漫画の多くは、水平に見えない(作者が考える)このアイラインを設定し、その目線の高さで各コマが描かれています。
四コマ漫画など、特に考える必要のない漫画もありますが、動きの激しいアクション漫画には欠かせない設定で、迫力のある展開は各コマできちんとこの設定がされているからこそです。
「アイレベル」の概要
アイレベルを更に詳しく説明すると、そのコマはどの目線の高さから見て描かれているのかということです。
この設定がきちんとできていないと、どれだけうまい絵を描いたとしても、迫力に欠けたものとなってしまいます。
例えば、相手を見上げているシーンのアイレベルがコマの下の方に設定されていることがほとんどで、それによって遠近法もうまく使うことができます。
実際に漫画の描き方として、各コマにまずこのアイレベルを仮に引き、内容が完成した後に消すという作業が行われている場合も多いです(設定はしても、線自体は引かないこともあります)。
「アイレベル」と「水平線」の違い
アイレベルは、水平に高さとして設定するラインです。
よって、水平状に引かれる線になりますが、ただの「水平線」という訳ではなく、各コマによってその高さが異なります(作者の設定によりけりです)。
よって、作画における各コマを描く際の目線の高さに設定した水平線が「アイライン」になります。
このアイライン以外にも、漫画では色々な仮の線をコマの中に引いてバランスの調整が行われます。
人物の顔の中心を決める為に顔の中に十字に引かれる線は有名で、こちらは「正中線」と呼ばれています。
漫画を描く人だけでなく、読者としてもこのアイラインがどれくらいの高さなのかと考えながら読んでいくと、よりその作品が楽しめるかも知れません。