「生き恥を晒す」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「生き恥を晒す」という慣用句には一体どの様な意味があるのでしょうか。
使い方や例文なども併せて紹介します。
目次
- 「生き恥を晒す」とは?
- 「生き恥を晒す」の表現の使い方
- 「生き恥を晒す」を使った例文と意味を解釈
- 「生き恥を晒す」の類語や類義語
「生き恥を晒す」とは?
「生き恥を晒す」の概要について紹介します。
- 「生き恥を晒す」の読み方
- 「生き恥を晒す」の意味
- 「生き恥を晒す」を更に分解して解釈
「生き恥を晒す」の読み方
「生き恥を晒す」は「いきはじをさらす」と読みます。
「晒す」という漢字の読み方が難しいので覚えておきましょう。
「生き恥を晒す」の意味
「生き恥を晒す」の意味は、「生きている為に恥をかいてしまっている状態」です。
無事に生き延びたものの、生きているということ自体が恥であると思われることを言います。
昔の日本では戦争の時に「捕虜になる位ならば潔く自害すべし」と言われていました。
捕虜になって無事に戻って来ても周囲から「恥晒し」と思われていたのです。
その様な状態を「生き恥を晒す」と表現する様になりました。
「生き恥を晒す」を更に分解して解釈
「生き恥を晒す」は「生き恥+を(助詞)+晒す」で成り立っています。
「生き恥」とは「死ねば受けずに済んだのに、生きている為に恥を受けること」という意味です。
対義語は「死に恥」で、「死んでからも受ける羽目になる恥」という意味です。
「晒す」は「日光や雨風の当たるままにしておく」という意味の他に「広く人目に触れる様にする」という意味があります。
これらの言葉が組み合わさり「生きている為に周囲から恥を受ける状態になる」という意味で使われています。
「生き恥を晒す」の表現の使い方
「生き恥を晒す」の使い方を紹介します。
- 文法的な使い方
- 自分に対して使う
文法的な使い方
「生き恥を晒す」は、動詞としてそのまま使われます。
語尾の変化は「サ行五段活用」で、現在形・過去形・未来形もあります。
自分に対して使う
「生き恥を晒す」は自分に対して不名誉だと思っている時に使います。
「生きていることが恥だ」と思うことですが、あくまで自分の判断基準であり、他人から見れば何とも思われていないこともあります。
「生き恥を晒す」を使った例文と意味を解釈
「生き恥を晒す」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「生き恥を晒す」を使った例文1
- 「生き恥を晒す」を使った例文2
「生き恥を晒す」を使った例文1
「契約を破棄されたからと言って『生き恥を晒したくない』とは大袈裟な」
取引先を怒らせてしまい、契約を破棄されたことで酷く悩んでいる人に対する言葉です。
「生き恥を晒す」を使った例文2
「親ならば息子が戦死するより、生き恥晒して帰って来た方が嬉しい」
親ならば、自分の息子が名誉の戦死を遂げるよりも、捕虜になって不名誉とされながらも無事に帰還した方が嬉しいに決まっているという意味です。
「生き恥を晒す」の類語や類義語
「生き恥を晒す」の類語を紹介します。
- 「顔向けができない」【かおむけができない】
- 「針の筵」【はりのむしろ】
「顔向けができない」【かおむけができない】
「恥ずかしくて他の人と顔を合わせられないこと」という意味です。
「針の筵」【はりのむしろ】
「辛い状態や堪えがたい境遇で、心が休まる時が無いこと」という意味です。
「生き恥を晒す」は「生きている為に恥をかいてしまっている状態」という意味です。
あまり深刻に考えずに不名誉なことに対して使ってみましょう。