「厚かましい」とは？意味や類語！例文と解釈

「厚かましい」とは?

「厚かましい」の概要について紹介します。

• 「厚かましい」の読み方
• 「遠慮が無い態度で慎みなく行動する様子」の意味
• 「恥ずかしいと思わない様子」の意味
• 「厚かましい」を分解して解釈

「厚かましい」の読み方

「厚かましい」は「あつかましい」と読みます。

「こうかましい」と読み間違わない様にしましょう。

「遠慮が無い態度で慎みなく行動する様子」の意味

無遠慮で、自分の思い通りにしたいと思い強引に行動することを言います。

大勢の中にあって、自分の意志を通し、周囲がどう思うかなどは気にしません。

自分の好奇心を満たしたり、目的を達成することを中心に考えて行動する人を表す言葉です。

「恥ずかしいと思わない様子」の意味

人に迷惑をかけているのですが恥ずかしいとは思わず、それはそれで仕方ないと思うことを言います。

他人に対して申し訳ないという気持ちよりも「協力してくれてありがとう」という気持ちになっています。

ポジティブ過ぎて謙遜する気持ちがなくなっている状態です。

「厚かましい」を分解して解釈

「厚かましい」は「厚い+かましい」で成り立っています。

「厚い」は「厚みがある」「著しく遠慮がない」という意味があります。

人に対して使われる時には「関わり合いが深いこと」を表し、「信頼が厚い」「情に厚い」等に使われます。

「かましい」は「~の傾向がある」「~の様である」という状態を表す言葉で、「押しつけがましい」「差し出がましい」などに使われます。

これらの言葉が組み合わさり「著しく遠慮がない傾向にある」という意味で使われています。

「厚かましい」の語源

「厚かましい」の語源は「厚皮(あつかわ)」という言葉からきているという説があります。

「厚皮」は「面の皮が厚い」という意味で、形容詞形は「あつかわしい」になります。

この言葉に状態や様子を表す「かましい」が組み合わさり、「あつかわしい」→「あつかましい」に変化しました。

「厚かましい」の表現の使い方

「厚かましい」の使い方について紹介します。

• 文法的な使い方
• 人の行動に対して使う
• ビジネスで使う

文法的な使い方

「厚かましい」は形容詞としてそのまま語尾に使ったり、「厚かましい人だ」など名刺を付けて使われます。

また、「厚かましく~する」と副詞としても使えます。

人の行動に対して使う

「厚かましい」は基本的に、人の態度や行動が「無遠慮だ」と感じた時に使われます。

自分で自分を「厚かましい」と自覚している人は殆どいないでしょう。

ビジネスで使う

「厚かましい」はビジネスでもよく使われます。

相手に対してお願いをするシーンで「厚かましいお願いとは存じますが」と言って始めます。

これは相手を敬い、自分を謙遜する意味で使われ、単に「お願いがあるのですが」と言うよりも聞き入れてもらい易くなります。

「厚かましい」を使った例文と意味を解釈

「厚かましい」を使った例文と解釈を紹介します。

• 「厚かましい」を使った例文1
• 「厚かましい」を使った例文2

「厚かましい」を使った例文1

「自分の仕事を人にお願いするとは厚かましいにも程がある」

自分がやるべき仕事を「忙しいから」「大変だから」などと言って、人にお願いしてくる人に対して憤慨していることを表します。

「厚かましい」を使った例文2

「彼女はいつも人のおごりを期待している厚かましい性格だ」

恋人でもないのに、一緒に食事に行く時には常におごって貰おうとする性格であることを表しています。

「厚かましい」の類語や類義語

「厚かましい」の類語を紹介します。

• 「厚顔無恥」【こうがんむち】
• 「図々しい」【ずうずうしい】

「厚顔無恥」【こうがんむち】

「恥を恥とも思わない厚かましい性格のこと」という意味です。

「図々しい」【ずうずうしい】

「人に迷惑をかけても平気な様子で、自分の思い通りにすること」という意味です。