「認知」とは?意味や使い方!例文や解釈
「認知」という言葉はどのような意味があり、使い方をするのかご存知でしょうか。
ここでは言葉の意味、使い方、例文などを詳しく解説しています。
では一緒に「認知」という言葉の理解を深めていきましょう。
目次
- 「認知」とは?
- 「認知」の表現の使い方
- 「認知」を使った言葉と意味を解釈
- 「認知」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「認知」の反対語
- 「認知」の類語や類義語・言い換え
- 「認知」の英語と解釈
「認知」とは?
「認知」とは「あるもの」を「あるもの」としてはっきり認めることを言います。
また法律上の「認知」とは婚姻関係にない男女から生まれた子を親が戸籍法の手続きをして自分の子とすることを言います。
自発的に行うことは「任意認知」、裁判による場合は「強制認知」と言います。
- 「認知」の読み方
「認知」の読み方
「認知」と書いて「にんち」と読みます。
「認知」の表現の使い方
「認知」とははっきり認めるという意味と、法律用語としての「認知」とあります。
例えば「目標を認知する」とは目標が何であるかをはっきりと理解し認めることを言います。
一方で「自分の子として認知する」と言えば、婚姻関係になく生まれてくる子を自分の子であると認めて戸籍上の手続きをとることを言います。
「認知」を使った言葉と意味を解釈
「認知」を使った言葉や言い回しをいくつか紹介していきます。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「認知症」
- 「認知心理学」
- 「認知療法」
「認知症」
「認知症」とは昔は「痴呆」と言っていたのですが、現在では差別、偏見となるニュアンスがある為、2004年から改称されたものです。
一度獲得した知能が、後天的な障害の為に進行的に低下する状態を言います。
物忘れなどが激しくなることで周りの人が気がつくことがあります。
「父の様子が変わったと思ったのは認知症だったのだ」「認知症かどうか病院で診てもらう」などと使います。
「認知心理学」
「認知心理学」とは心理学の一種であり、客観的行動を対象とする行動主義心理学に対して、行動の主観的側面を重視して、知識の獲得の内在的過程を研究対象としています。
「今、認知心理学を学んでいます」「認知心理学と行動心理学の違いは何であるのか」などと使います。
「認知療法」
「認知療法」とはある出来事に対して自動的に持ってしまう誤った考え、認知の歪みを修正することで、感情や行動の変化をさせるという心理療法のことを言います。
「認知療法によって彼は大分良くなった」「あきらめずに認知療法を続けていく」などと使います。
「認知」を使った例文や短文など(意味を解釈)
それでは「認知」を使った例文をいくつか紹介しましょう。
意味の解釈もつけていますので、使い方の参考にしてみてください。
- 「認知」を使った例文1
- 「認知」を使った例文2
「認知」を使った例文1
「あなたが認知しないと言うならば、裁判して強制認知になります」
「認知」とは婚姻関係にない男女から生まれた子を親が自分の子であると戸籍上の手続きをとることを言います。
男性側が「認知」を求められ自発的に「認知」すれば「任意認知」ですが、例文のように自分の子ではないと言ったり、自分の子ではあるが認めないと言いますと、裁判をして「強制認知」ということになる場合もあります。
「認知」を使った例文2
「認知症からくる症状ではないかと思ったが、本人は絶対認めないし病院にも行かないと言うだろう」
それまでと性格が変わる、言動が明らかにおかしいと言った場合、家族は「認知症」ではないかと思います。
しかし頑固になって絶対に病院など行かないと頑なになる場合もあります。
単なる性格の変化なのか「認知症」なのかは受診して確認しないとはっきりとはわからないでしょう。
「認知」の反対語
「認知」の反対語とはどのような言葉になるのでしょうか。
明確な反対語がない場合は意味合いから当てはまる言葉を探してみましょう。
- 「否認」【ひにん】
- 「否定」【ひてい】
「否認」【ひにん】
「否認」とはある事実を認めない、承認しないことを言います。
「犯行を否認している」「否認したところで、防犯カメラに全部映っているぞ」などと使います。
「否定」【ひてい】
「否定」とはそうではないと打ち消すこと、それは嘘であると言うことを言います。
「浮気の噂を否定した」「金銭トラブルではないかと聞くとすぐに否定した」などと使います。
「認知」の類語や類義語・言い換え
言葉の意味が理解できましたところで、「認知」の類語、似た言葉、言い換える言葉などもいくつか紹介します。
こちらの言葉も併せて覚えておくといいでしょう。
- 「認識」【にんしき】
- 「理解」【りかい】
- 「識別」【しきべつ】
- 「承知」【しょうち】
- 「解る」【わかる】
「認識」【にんしき】
「認識」とは物事を見分けて、本質を理解して正しい判断をすることを言います。
またその心のはたらきのことでもあります。
「認識に欠けている」「あなたの主張は間違っている、私はそのような認識はしておりません」「正しく認識する必要がある」などと使います。
「理解」【りかい】
「理解」とは物事のしくみ、状況、またその意味をするところを論理的に判断してわかること、納得していること、飲み込むといった意味があります。
また相手の立場、気持ちをわかることでもあります。
「相互の理解を深めていく」「君の親は理解があるんだね」「内容を理解できていない人はテストを受けさせません」などと使います。
「識別」【しきべつ】
「識別」とは物事の相違を見分けることを言います。
「敵か味方が識別していこう」などと使います。
「承知」【しょうち】
「承知」とは知っている、わかっている、聞き入れるという意味があります。
「いきさつは承知いたしました」「この件は承知できませんのでお引き取りください」という風に使います。
「解る」【わかる】
「解る」とは物事の意味、価値を理解していること、はっきりしなかったことが明らかになること、相手の事情などに理解や同情ができることを言います。
「彼は話の解る男だ」「ようやく意味が解る」「答えが解るまでゆっくり考えなさい」などと使います。
「認知」の英語と解釈
「認知」という言葉は英語ではどのように言い表すのでしょうか。
英語では“recognition”という単語を使います。
例文は“recognize the child as one's own”(その子を認知する)となります。
いかがでしたでしょうか。
「認知」という言葉の意味、使い方、例文などまとめてお伝えしました。
それでは言葉の意味を正しく理解して使いこなしてください。