「忽せにできない」の意味とは!類語や例文など詳しく解釈
「忽せにできない」という言葉を初めて聞くという人もいるでしょう。
言葉の意味や使い方などについて詳しく紹介します。
目次
- 「忽せにできない」とは?
- 「忽せにできない」の表現の使い方
- 「忽せにできない」を使った例文と意味を解釈
- 「忽せにできない」の類語や類義語
「忽せにできない」とは?
「忽せにできない」の概要について紹介します。
- 「忽せにできない」の読み方
- 「ものごとをいい加減にできないこと」の意味
- 「のんびりしていられないこと」の意味
- 「忽せ」を更に解釈
「忽せにできない」の読み方
「忽せにできない」は「ゆるがせにできない」と読みます。
漢字はシンプルですが読み方が難しいので是非覚えておきましょう。
「ものごとをいい加減にできないこと」の意味
ものごとに手を抜いたり、適当にしておけないことを言います。
本人の気持ちが強かったり、何らかの制約が加わっていてやらざるを得ない状態を表す言葉です。
「のんびりしていられないこと」の意味
緩やかでのびのびとできないことを言います。
自分ではそうしたくても、周囲の状況により何となく急かされることを表します。
「忽せ」を更に解釈
「忽せ」は大和言葉で、「忽ち」と書くと「たちまち」と読みます。
「ゆるがせ」は「いい加減にする」という動作を表し、「たちまち」は「急に」「にわかに」と副詞的な使い方をします。
「忽」という漢字は「心」と「勿れ(なかれ)」という漢字が組み合わさっていて「心がない=うっかりしていること」という意味です。
ここから、「忽せ」は「うっかりしていい加減にする」という意味になり、「忽ち」は「うっかりしているうちににわかに起きた」という意味に分れたと言われています。
「忽せにできない」の表現の使い方
「忽せにできない」の使い方について紹介します。
- 不可能の意味で使う
- 若い人には通じにくい
不可能の意味で使う
「忽せにできない」は、「できない」という不可能を表す言葉があるので「いい加減にしたくてもできない状態」の時に使われます。
自分の意志で行動する場合には「忽せにしない」と自動詞になります。
若い人には通じにくい
「忽せにできない」は大和言葉で、若い人にはなじみが薄い表現です。
ビジネスの場で使うと意味が通じずに勘違いを起こす原因となるので、他の言葉に言い替えた方が良いでしょう。
「忽せにできない」を使った例文と意味を解釈
「忽せにできない」を使った例文と解釈を紹介します。
- 「忽せにできない」を使った例文1
- 「忽せにできない」を使った例文2
「忽せにできない」を使った例文1
「親友との約束なので忽せにできない」
親友と何らかの約束をしていて相手が楽しみにしているとあり、いい加減に済ませられない状態を表しています。
「忽せにできない」を使った例文2
「大切なプレゼンなので忽せにできない」
外部の人が出席したり、コンペがかかっているなどの重要なプレゼンなので、適当なことが許されない状況であることを表しています。
「忽せにできない」の類語や類義語
「忽せにできない」の類語を紹介します。
- 「なおざりにしない」【なおざりにしない】
- 「おろそかにしない」【おろそかにしない】
「なおざりにしない」【なおざりにしない】
「いい加減にできない」「ほったらかしにできない」という意味です。
「おろそかにしない」【おろそかにしない】
「軽く扱ったりいい加減に済ませたりできない」という意味です。
「忽せにできない」は「ものごとをいい加減にできないこと」「のんびりしていられないこと」という意味です。
大和言葉ですので上品に使う様にしましょう。